季節の変わり目は、なぜ体調不良を起こすのか?

あなたのその症状、もしかしたら「秋バテ」かもしれません!
近年の温暖化にともない、10月に入っても夏日(その日の最高気温が25℃以上の日)が続いていますが、気象学では9月~11月を「秋」とし、暦の上では8月の立秋から秋がはじまっています。
この「秋」の時期は心身共に体調を崩しやすいと考えられており、秋の体調不良を「秋バテ」と呼ばれます。
秋バテの主な症状
- 疲労倦怠感
- 食欲不振
- 消化器系の不調(下痢、便秘)
- 立ちくらみ
- めまい
- やる気、集中力の低下
- 抑うつ感(憂鬱な気分)
- イライラ
- 不眠
秋バテの主な原因とは
医学的に「秋バテ」の明確な定義はありませんが、主な原因として次の3つが挙げられています。
- 夏の疲れ
- 昼と夜の寒暖差
- 日照時間の短縮
暑かった夏から寒い冬へのスイッチが切り替わる「秋」は、自律神経(交感神経・副交感神経)が乱れやすい時期でもあります。
自律神経には環境(気候)の変化に体を適応させる働きがあり、気温が高くなると副交感神経が優位になり、逆に気温が低くなると交感神経が優位になる傾向にあります。
つまり夏から冬にかけての時期は、副交感神経優位から交感神経優位へと自律神経の働きが切り替わる時期といえます。
秋は日中の汗ばむ陽気から、夕方から夜間の涼しい時間帯への寒暖差が大きい時期ですので、自律神経の調節がうまく働かず体調不良を引き起こしやすい季節なのです。
また、夏至を境に日照時間が短くなり、12月の冬至でピークを迎えます。
日照時間が短くなると脳内のセロトニン(幸せホルモン)がの分泌量が減少し、やる気が起こらない、気分が落ち込むなどの精神症状が現れやすくなります。
このような症状は「季節性情動障害」や「季節性感情障害」、「ウィンターブルー(季節性うつ)」などと呼ばれています。
さらに、夏の暑さが原因による食生活の乱れ(糖質過多)が起こり、腸内環境が悪化してしまいます。
ビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養不足から、休んでも疲れがとれない体になってしまいます。
また、夏場は冷たいものの摂り過ぎによる胃腸の冷えが原因で、消化機能が低下し下痢や便秘などが起こしやすくなります。
このようなことが原因で、秋は体調不良を訴える人が増加してしまいます。
では、東洋医学からみる「季節の変わり目の体調不良」とはどのような考え方なのでしょうか?
次回は「季節の変わり目の土用について」と伝えします。
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