東洋医学からみる夏バテ・熱中症とは?!
甘く見てはいけない夏バテ!熱中症!
暦の上では「秋」に入る8月。
夜風が少し秋めいてきましたが、まだまだ日中は猛暑が続いています。
夏の高温多湿に体が対応できなくなったことで起こる体調不良のことを「夏バテ」や「夏負け」「暑気あたり」などと呼び、さらに症状が重くなると「熱中症」を起こし命に関わることもあります。
夏バテの症状には体のだるさ、頭痛、食欲不振、下痢、めまい、立ちくらみ、高熱などが挙げられ、熱中症になると筋肉の痙攣や呼吸や脈が速くなる、意識障害などを起こします。
これらの症状を引き起こしているのは、次のような原因が挙げられます。
- 屋内外の温度差による自律神経の乱れ
- 高温多湿の環境による異常な発汗
- 熱帯夜による睡眠不足
- 冷たいものの摂りすぎ
- 水分や塩分不足による脱水
東洋医学から考える4つの夏バテ・熱中症
東洋医学では、体に影響を与える自然界の要因を「六気」と呼び、それぞれを風・寒・湿・熱(火)・暑・燥であらわします。
人はこの六気の中で暮らしていると考えられています。
しかし、この六気が強くなりすぎると「病邪(六淫)」に変化し、人に体調不良を引き起こします。
夏の暑さによる体調不良は「暑邪(しょじゃ)」が原因と考えらえれいます。
暑邪は夏の暑さによる過剰な熱(熱邪)に、多湿な気候による過剰な湿気(湿邪)を伴うことが多いのが特徴です。
東洋医学では、夏バテ・熱中症を次の4つにわけて考えています。
【夏バテ・熱中症の「証」】 | 【症状】 | 【原因】 |
気陰両虚(きいんりょうきょ) | 疲れが取れない状態 | 発汗による「気」と「体液(陰液)」の消耗 |
心気陰両虚(しんきいんりょうきょ) | 動悸や息切れが出ている状態 | 五臓の「心」への負担 |
気分熱盛(きぶんねつせい) | 高熱がでている状態 | 病邪が体内に入ったときの抵抗反応 |
湿困脾胃(しつこんひい) | 食欲不振など胃腸障害がでている状態 | 六腑の「脾胃」の機能低下 |
これらの症状がでないようにするためにも、夏はしっかり体調を整える必要がありますね。
次回は「夏バテを起こさないようする夏の養生法」についてお伝えします。
次回もお楽しみに!
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