日本人は、首や肩が凝りやすい!
現代は「うつむく姿勢」が増えた
現代人は、子供のころからパソコンやスマートフォンが身近にあるため、うつむく姿勢が増えたといわれています。
特に日本人は華奢なため、頭の重さが首や肩に負担をかけやすい骨格といえるでしょう。
そのため、日本人の多くが首の凝りや肩凝りに悩まされています。
首凝りの特徴
人間の頭は、成人で約4~6kgの重さがあるといわれています。
ボーリングの玉と同じくらい重い頭を支えるため、頭蓋骨と首の骨をつなぐ筋肉群である「後頭下筋群(こうとうかきんぐん)」が凝り固まることで「首凝り」が発生すると考えられています。
後頭下筋群
・ 上頚斜筋(緑)
・ 小後頚(頭)直筋(オレンジ)
・ 大後頚(頭)直筋(青)
・ 下頭斜筋(赤)
長時間うつむいた姿勢で作業をし続けることは、後頭下筋群が常に緊張状態となるため凝りや痛みが生じやすくなります。
また、後頭下筋群は眼球運動、瞼の保持、ピント調節をする際の力学的支持点となるため、眼精疲労でも凝りが発生しやすい筋肉群です。
肩凝りの特徴
肩凝りは正式名称ではなく、首の後ろから肩、背中にかけて起こる筋緊張による不快な症状の総称です。
首や肩周辺の筋肉が硬くなり、血行不良を起こすことで筋肉に溜まった疲労物質がうまく排出されなくなるために痛みや凝りが発生します。
◎ 首凝りと肩こりは、併発している可能性がとても高いです。
肩凝りを起こす筋肉は、主に僧帽筋(そうぼうきん)と胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)と考えられています。
僧帽筋
僧帽筋は、首から肩、肩甲骨にかけて背中に広がる大きな筋肉です。
首や肩、肩甲骨の動きを支える働きがあり、肩の上下運動、肩甲骨を引き寄せる動作時に働く筋肉です。
日常動作でもよく使われる筋肉で、張りや凝り、不快感が生じやすい筋肉でもあります。
僧帽筋の柔軟が落ちてしまうと、呼吸が浅くなってしまうこともあります。
胸鎖乳突筋
胸鎖乳突筋は、耳の後ろから鎖骨に向かって斜めに伸びている筋肉です。
首を横に向けると浮き出る筋肉なので、触れやすい筋肉です。
首をまわしたり、曲げるときに働く筋肉で、姿勢を保つ筋肉でもあります。
パソコンやスマートフォンなどを見る際に、うつむいた姿勢を長時間続けていると凝りが生じやすくなる筋肉です。
人間が二足歩行に進化してから、首や肩、腰にかかる負担が大きくなったと考えられています。
そして現代は、デジタル機器が普及したことにより、悪い姿勢を続ける時間も大幅に増えたといえます。
現代人が切っても切り離せない「首凝り、肩こり」などの筋肉の凝りは、どのように解消・予防したらよいのでしょうか?
次回は「筋肉の凝り解消法」についてご紹介します。
本日も最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
(大変励みになっています!)
ご予約受付〈30日前〜30分前まで〉
ご予約前にお読み下さい。→