やさしい東洋医学入門!第6章「気・血・水(津液)とは?」

東洋医学を表したイラスト

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東洋医学の知恵を活かして、カラダもココロも整えていきましょう!

人のからだは「気・血・水(津液)」でできている!

前回(五行説↗)は、東洋医学の基本概念である「五行説」についてお話ししました。
五行説とは、自然界のあらゆるものを「」の五つの要素でとらえる考え方でしたね。

今回は、東洋医学で健康を支えるもう一つの大切な考え方、「(津液)」について、皆さんと一緒に見ていきましょう!

☯️ 人体を構成する3つの要素

東洋医学では、人のからだは「(き)・(けつ)・(すい)」という3つの要素で成り立っており、これらが体内を巡ることで、生命活動が保たれています。
それぞれの巡る範囲や役割には、異なる特徴があります。

🌀 気

気の医学↗」の章でもお伝えしたとおり、「(き)」は、東洋医学において生命の根源となる、目に見えないエネルギー指します。

体内をめぐる範囲が最も広く、特定の器官や組織に限らず、全身を行き来しているのが特徴です。

🩸 血

(けつ)」とは、身体を物質的に支える赤い液体であり、西洋医学でいう血液とほぼ同義ですが、東洋医学ではより広い概念として捉えられます。「」は単に血液そのものを指すのではなく、その循環や栄養供給のはたらき、身体全体への影響まで含めて考えられます。

体内を巡る範囲は狭く、血管内を一方向に巡っているのが特徴です。

💧 水(津液)

(すい)」とは、身体を物質的に支える無色の液体で、血液以外の体内水分を指します。
身体のあらゆる組織や臓腑を潤し、代謝や循環のサポートを行う重要な要素です。
さらに、「水」の中でも、より具体的な体液として扱われるのが「津液(しんえき)」です。
津液は、唾液消化液などの水分を含み、身体の潤いとバランスを保つ役割を担っています。

  • (しん):さらさらした水分(唾液など)
  • (えき):どろっとした水分(関節液、胃液、脳脊髄液のような濃い体液

」は、体内を自由に巡る水分を指すのに対し、」は関節内の滑液や細胞内の体液など、特定の組織内をめぐる水分意味します。
このように、津液の中でもめぐる範囲によって役割が異なるのが特徴です。

🌿 気・血・水(津液)は互いに関係性をもっている

私たちの体は、「(津液)」という3つの要素が、互いに助け合いながら働くことで成り立っています。たとえば、「気」は生命のエネルギーであり、「血」や「水(津液)」をつくる源になります。そして、全身をめぐる流れを整える指揮者のような役割も担っています。

一方で、「血」は体に栄養を届けるだけでなく、その栄養が「気」を生み出す材料にもなります。
また、「水(津液)」は体内の潤いを保ち、「気」や「血」とともに体をめぐりながら、その働きを支えています。

このように「(津液)」は、それぞれが単独で働くのではなく、バランスを取り合いながら生命を支えています。その流れが滞ったり、どれか一つが不足したりすると、体のさまざまな不調としてあらわれてくるのです。



私たちの体と心は、「(津液)」が穏やかにめぐることで、健やかな調和を保っています。けれど、ストレスや生活リズムの乱れなどによって、そのバランスが崩れると、不調のサインがあらわれます。
では、「気・血(津液)」それぞれが乱れたとき、体にはどのような変化が起こるのでしょうか?

次回は、私たちの“元気の源”である「気」が乱れたときにあらわれるサインや、体への影響について見ていきましょう。

次回も一緒に、体と心のしくみをやさしく紐解いていきましょうね✨


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それではまた次回、カラダ整えて、心も凜(りん)と!

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