夏に多い味覚障害
夏の味覚障害は「栄養不足(亜鉛)」が原因
夏は暑さのせいで、食欲が落ちてしまう人が多くいらっしゃいます。
また、夏になると「味を感じなくなる」という味覚障害を起こすこともあります。
人間の味覚は、舌の粘膜にある「味蕾(みらい)」という科学センサーが味を感知しています。
味覚障害は、この味蕾の働きが低下することで起こると言われています。
味覚障害を起こす原因には、次のようなものが挙げられます。
近年では、新型コロナウイルス感染症に罹患すると味覚障害が起こるとの報告も出ています。
このような原因のなかで、特に夏に多い味覚障害の原因は「栄養不足」によるものだと考えられています。
特に不足している栄養素は「亜鉛(Zn)」です。
亜鉛は体内で作ることができない「必須微量ミネラル」で、体内に約2~4g存在し、歯、骨、肝臓、腎臓、筋肉に多く含まれます。
このミネラルが不足すると、粘膜や皮膚、髪の毛のターンオーバー、糖分の代謝、アルコールの分解、生殖細胞をつくる活動に支障がでてきます。
味の科学センサーである味蕾は、体内でも特にターンオーバーが早く約10日で入れ替わります。(※皮膚のターンオーバーは約28日)
亜鉛が不足すると味蕾のターンオーバーができなくなり、味覚障害が現れてきます。
■ 亜鉛を多く含む食材
亜鉛を食材から摂ろうとすると、以下のものが挙げられます。
- カキ、牛肉、レバー、卵、チーズ、煮干し、ハマグリ、たらこ、ごま、松の実
特にカキは他を圧する亜鉛含有量を誇っています。
夏こそ食べたいカキですが、真牡蛎は冬(10月~5月)が旬なので、岩牡蛎という夏(6月~9月)が旬のカキがおすすめです。
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