筋肉の構造とメカニズム
筋肉は線維の束で出来ている!
日本人の国民病(生活習慣病)と言っても過言ではない「肩こり」や「腰痛」。
みなさまも一度は経験したことがあると思います。
私たちが自由に体を動かすことができるのは、多くの筋肉が存在するからです。
筋肉には、骨について体を動かす「骨格筋」、血管や内臓を動かす「平滑筋」、心臓を拍動させる「心筋」の3種類があります。
私たちが苦痛を感じる「肩こり」や「腰痛」は、骨格筋に起こるトラブルです。
骨格筋は「筋線維」とよばれる長い線維が「筋束」と呼ばれる束になり構成されています。
この筋線維1本1本が骨格筋の細胞に該当し、他の細胞と比べて長く、全長50㎝に達するものもあります。
骨格筋の働きは「収縮」である!
筋線維の細胞質(核以外の部分)には「筋原線維」とよばれるタンパク質の束が詰まっています。
この筋原線維には「太い線維(ミオシン)」と「細い線維(アクチン)」の2種類が規則正しく交互に並んだ構造をしています。
骨格筋の働きは筋肉を縮める(収縮)させることなので、筋肉を収縮させる信号が届くと、太い線維が細い線維をたぐりよせ、2つの線維がスライドする仕組みになっています。
その結果、筋原線維全体が短くなり、筋肉の収縮が起こることで、人は体を自由自在に動かすことができるのです。
筋肉はなぜ大きくなる?
人間の筋肉は、体を支えたり、手足を動かしたり、熱を産生するなどの重要な役割を持っています。
長時間のデスクワークによる運動不足、病気や怪我などによる寝たきり状態、捻挫や骨折などが原因による包帯やギブス固定などが理由で筋肉を一定期間使わないと、筋肉は小さくなり機能が低下してしまいます。
そのため、健康な筋肉を維持することや、小さくなった筋肉を大きくする必要性があります。
スポーツジムなどでトレーニングを行うと、筋線維の中でタンパク質を合成する器官「リボソーム」が増えます。
リボソームが増えることにより、アクチンやミオシンなどのタンパク質の合成量が増え、筋線維が太くなり、筋肉が大きくなります。
しかし、無理なトレーニングをすると、翌日、筋肉痛で動けなくなったという経験をお持ちの方はいらっしゃいませんか?
なぜ?筋肉痛は起こるのでしょうか?
次回は「筋肉痛が起こる原因」について見ていきましょう!
本日も最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
(大変励みになります!)
ご予約受付〈30日前〜30分前まで〉
ご予約前にお読み下さい。→