薬だけに頼らない花粉症対策!東洋医学で体質改善②

皆さん、こんにちは!
凜鍼灸治療院 の健康ブログへようこそ♪
今日もあなたの健康と元気を全力サポートする 凜(りん) です!
東洋医学の知恵を活かして、カラダもココロも整えていきましょう!
花粉症は単に「アレルギー反応」とは捉えません!
4月に入り、スギ花粉が落ち着いてきたと思ったら、今度はヒノキ花粉の飛散がピークを迎えていますね。
くしゃみや鼻水、目のかゆみがつらい…そんな方も多いのではないでしょうか。
現代医学では、花粉症は「アレルギー性鼻炎」の一種とされ、スギやヒノキなどの花粉に対して、体の免疫が過剰に反応することで起こる症状とされています。
一方、私たち東洋医学の視点では、花粉症は単なる「アレルギー」ではなく、体の内側のバランスの乱れ(気・血・水)や、風・寒・湿といった外の環境の影響に、体が過敏に反応してしまっている状態と考えます。
最近では、アレルギー性鼻炎のお薬もたくさん出ていますが、まずは自分自身の体質と向き合うことも大切です。
そのうえで、自分に合った花粉症対策を少しずつ取り入れていきましょう。
- 花粉症の原因(体質的背景)
- 花粉症のタイプ別の東洋医学的アプローチ
東洋医学での花粉症の考え方 ― バランスの乱れとは?
東洋医学では、人の体は「気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)」の巡りと、「五臓六腑」の働きのバランスで健康が保たれていると考えます。
このバランスが崩れると、外からの刺激(花粉など)に対して必要以上に敏感になり、症状が出やすくなるのです。
① 肺(はい)の弱り ―「肺気虚(はいききょ)」
「肺」は、鼻・皮膚・呼吸器と深く関係しており、外部からの邪気(ウイルスやアレルゲン)を防ぐ役割があると考えられています。
「肺」の機能が弱ると肺が弱ると、外敵(花粉など)を防ぐバリア機能(=衛気(えき)が落ち、くしゃみ・鼻水が出やすくなります。
② 脾(ひ)の働きの低下 ―「脾虚(ひきょ)」
「脾」は水の代謝を管理し、体内の余分な湿気を排出する働きがあります。
「脾」が弱ると余分な水分(湿邪)が溜まり、鼻水がとまらない・粘っこい鼻水が出るなどの症状が起こります。
③ 腎(じん)の虚弱 ―「腎虚(じんきょ)」
「腎」は「生命エネルギーの源(先天の気)」を司り、免疫力のベースとなります。
加齢やストレス、過労などで「腎」が弱ると、免疫の過剰反応(アレルギー反応)が起こりやすくなると考えます。
④ 外的な原因 ―「風邪(ふうじゃ)」の侵入
東洋医学では、花粉のような刺激は「風(ふう)」に例えられ、これが体の表面(鼻や皮膚)から侵入して、症状を引き起こすと考えます。風邪(ふうじゃ)は、変化しやすく、上半身に影響しやすいという特徴があるため、鼻や目の症状に出やすいのです。
花粉症のタイプ別の東洋医学的アプローチ
東洋医学では、花粉症をいくつかのタイプ(証)に分けて、その人に合った治療法を選ぶのが特徴です。
① 風寒型(ふうかんがた)― 寒さに弱い、鼻水がサラサラ
- 特徴:くしゃみ、鼻水がとまらない、透明な鼻水、寒がり、少し悪寒も感じる
- 改善法:体を温める、冷たい飲み物・生ものは控えめにする
- おすすめ食材:生姜、ネギ、シナモン、味噌汁
② 風熱型(ふうねつがた) ― 炎症が強い、鼻詰まり、目のかゆみ
- 特徴:鼻が詰まる、黄色っぽい鼻水、目の充血や痒み
- 改善法:熱を冷ます、夜ふかしを避けて、クールダウンの時間をつくる
- おすすめ食材:菊花茶、ミント、ゴーヤ、セロリ、豆腐
③ 脾虚湿盛型(ひきょしっせいがた) ―消火器が弱い、水っぽい鼻水
- 特徴:食後に症状が悪化、胃腸が弱い、疲れやすい
- 改善法:消化を助ける、冷たいもの・甘いもの・油ものは控える
- おすすめ食材:山芋、大根、かぼちゃ、発酵食品(納豆・ぬか漬け)
花粉症は「毎年つらいから仕方ない…」とあきらめがちですが、東洋医学では体の内側から整えることで、症状をやわらげたり、発症しにくい体質へと導くことができます。
「なんとなく毎年つらい」「薬に頼りすぎたくない」という方は、ぜひ一度、ご自身の体質と向き合うケアをはじめてみませんか?
今日のお話が少しでも役に立ったら嬉しいです♪
健康は毎日の積み重ね。
凜鍼灸治療院 は、あなたの元気を全力応援します!
それではまた次回、カラダ整えて、心も凜(りん)と!