急な発熱への応急処置

コロナ時代は、いつ発熱してもおかしくない!?
凜鍼灸治療院の12月のブログは「応急処置」を特集しています。
最終回は「急な発熱への応急処置」をお伝えします。
日本の感染症法では「37.5℃以上を発熱、38℃以上を高熱」と定義されています。
家族が急に熱を出した時の応急処置には、次のようなものが挙げられます。
熱の上がり始め(前兆期)は、寒気(悪寒)、ふるえによって体が体温を上げようと働きます。
この状態のときは、体温を逃がさないように保温性の高い素材を利用して体を温めましょう。
熱の上昇期、ピーク期は発熱によって免疫細胞が活発に働き、通常の5倍以上のビタミンCが失われます。
この状態のときは、ホットレモンなどの温かい飲み物でビタミンを補給しましょう。
熱が下がり始め(下降期)たら、体内の熱が発散しやすいよう、次のようなことを行います。
- 大量に汗をかくので、汗をよくふきとり、こまめに着替えましょう。
- 発汗で水分が失われるので、しっかり水分補給をしましょう。
- 体(首、脇の下、太もものつけねなどが有効)を冷やして、解熱を補助しましょう。
- 解熱剤を服用して、早く平熱に戻すのも有効です。
また、発熱時には次の点も注意しましょう。
- 微熱(37.5℃以下)なら、疲れない程度の短めの入浴は問題ありませんが、悪寒や倦怠感がある時は避けましょう。
- お酒(アルコール)は体力を消耗し、薬の効果を弱めてしまうので避けましょう。
- 発熱時は胃腸の機能が低下しやすいので、消化のよい食事を摂りましょう。
- 発熱時は体を休めることが大切なので、運動は避けましょう。
高熱が下がったとしても37℃台の微熱が続く場合は、肺炎・肺結核、白血病、ガンなど重大な疾患が隠れている可能性もあります。
微熱だからとあなどらず、すぐに医師の診察を受けてください。
12月の「応急処置」の特集はいかがでしたか。
年末年始は体も心も慌ただしくなり、思わぬケガや熱に襲われることが多いです。
まんがいちのときは、慌てず冷静に落ち着いて対処しましょうね。
12月も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
応急処置は治療ではないので、症状が重い場合は必ず病院を受診してください。
自分や家族の症状が軽症・重症の判断がつかない場合は「救急安心センター」に必ず電話してください。
- 救急安心センター(♯7119)

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