春は頭痛が起こりやすい季節

春は気候も環境も変化しやすい時期
3月に入り、当院にも春に起こりやすい症状でお悩みの患者様が多くご来院しています。
その中でも、特に多いのが「頭痛」です。
ではなぜ、春は頭痛に悩まされる季節なのでしょうか?
主な原因は、次のようなものが挙げられます。
- 寒暖差
- 気圧変動
- 日照時間の変化
- 精神的ストレス
- 花粉症
春は季節の変わり目に起こる寒暖差や気圧変動が大きく、自律神経のバランスを崩しやすい季節です。
特に春は低気圧と高気圧が交互に日本付近を通過するため、大気の状態が不安定になります。
気圧変動は耳の奥にある内耳が敏感に感知し、その情報が脳に伝達されて自律神経がストレス反応を起こし頭痛を引き起こしやすくします。
寒暖差や気圧変動と同じように、春は日照時間が変化する時期です。
春は冬に比べて日照時間が長くなるため、朝早く目が覚めたり、夜更かしをすることが増え、生活リズムが崩れ、自律神経のバランスを崩しやすく、頭痛を引き起こす原因にもなります。
また、春は進学や進級、就職、転職、人事異動などで環境が大きく変化する時期でもあります。
新しい環境に慣れるまで、精神的緊張、疲労感、睡眠不足などによる頭痛が起こりやすくなります。
そして、3月~4月にかけては花粉(スギ)の飛散がピークを迎えます。
花粉症の炎症は副鼻腔でも起こり、副鼻腔が炎症を起こすことで額、目(の奥)、頬、頭などに痛みを引き起こします。
春は「風邪(ふうじゃ)」に気をつけましょう!
東洋医学では、春は「風」の季節と言われており、風の影響を受けやすい時期と考えられています。
春に吹く風は花粉やホコリ、ウイルスなどを運び、これらを「風邪(ふうじゃ)」と呼びます。
花粉やホコリなどの風邪(ふうじゃ)により、目のかゆみや鼻水・鼻づまり、風邪(かぜ)症状などを春は起こしやすくなると考えられています。
また、東洋医学では春は「肝」に負担がかかる季節とも考えられており、「肝気(肝のエネルギー)」の不調により、イライラや不安、不眠などの症状が出やすくなると言われています。
春に起こる頭痛予防のポイント
春に起こる頭痛のみならず、春の体調不良を予防するポイントは次のようなものが挙げられます。
- 栄養バランスのとれた食生活を心がける
- ウォーキングやサイクリング、水泳などの有酸素運動を積極的に生活に取り入れる
- 入浴はシャワーにせず、湯船につかる
- 夜更かしせず、しっかり睡眠をとる
- 衣類で温度調節して、寒暖差対策をする
- マスクやメガネなどで、花粉症対策をする
- 手首にある「内関(ないかん)」というツボを刺激して自律神経を整える
2024年は3月に雪が舞ったりと、まだまだ寒暖差や気圧変動が大きい時期です。
しっかり予防して、4月後半から5月に起こりやすい「五月病(ごがつびょう)」にならないようにカラダケアしましょうね!
凜鍼灸治療院では、自律神経の乱れから起こる頭痛、花粉症緩和などの鍼灸治療をご提供しております。
お気軽にご相談くださいね。
本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
(大変励みになります!)