冬は「寒」の邪気にご用心!

寒気や手足の冷え、下痢などは「寒邪(かんじゃ)」が原因
2023年の凜鍼灸治療院ブログでは「ストレス」について特集しています!
人間がストレスを感じる物理的ストレッサー(暑さ、寒さ、騒音など)のことを、東洋医学では「六淫(ろくいん)」または「六邪(ろくじゃ)」と言います。
六淫とは、一年の気候変化をあらわす六気(ろっき)の異常によって発生する6種類の病因の総称で、風(ふう)、寒(かん)、暑(しょ)、湿(しつ)、燥(そう)、火(か)の6つの病邪に分類されています。
前回(3/7)の風邪(ふうじゃ)に続き、今回は、六気のなかの「寒」の邪気である「寒邪(かんじゃ)」についてみていきましょう!
「寒(かん)」は、寒冷の気をもち、肌や呼吸器官、内臓に侵入する病邪です。
そのため体内の陽気(ようき)を損ない、寒気や発熱、手足やおなかの冷えを引き起こします。
寒邪の特徴には、つぎのような症状が代表的です。
特徴 | 症状 |
陽気を損ない体を冷やす | 全身の冷え、手足の冷え、腹部の冷え、腰部の冷え、寒気、尿が近い |
収斂(しゅうれん)性 | 汗をかかない、筋肉のひきつれ |
凝滞(ぎょうたい)性(気血の滞り) | 筋肉のこわばり、激しい痛み、運動制限、動作で痛みが増強する |
寒邪(かんじゃ)は冬の季節に多く、寒い日や体を冷やすと症状が悪化し、温めると緩和します。
冬に限らず、夏にもクーラーの利き過ぎなどで体調を崩しやすくなります。
また、寒邪の影響を受けやすいのは「腎」と「膀胱」と言われています。
特に「腎」を腎臓だけではなく、副腎や生殖器なども含めて考えられているので、寒邪が体内に侵入することで冷え性やしもやけ、腰の痛みや頻尿なども引き起こします。
冬は軽度の運動やストレッチ、入浴や体を内側から温める食事を心がけ、寒邪を体から追い出しましょうね!
次回は六淫の「暑邪(しょじゃ)」についてお伝えします。
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