春は「風」の邪気に注意!

頭痛、鼻づまり、のどの痛みは「風邪(ふうじゃ)」が原因
2023年の凜鍼灸治療院ブログでは「ストレス」について特集しています!
東洋医学(中医学)では、病気になる原因を外因(がいいん)、内因(ないいん)、不内外因(ふないがいいん)の3つに分類して考えます。
前回(2/21)お伝えしたように、人がストレスを感じる要因(ストレッサー)のなかで、暑さや寒さ、音などによる物理的ストレッサーを東洋医学では「六淫(ろくいん)」または「六邪(ろくじゃ)」と言います。
六淫とは、一年の気候変化をあらわす六気(ろっき)の異常によって発生する6種類の病因の総称で、風(ふう)、寒(かん)、暑(しょ)、湿(しつ)、燥(そう)、火(か)の6つの病邪に分類されています。
六淫は、口や鼻、あるいは皮膚から体内へと侵入するといわれており、体の抵抗力が弱っていると病気を発症すると考えられています。
病気の種類によって症状がことなり、治療法も違ってきます。
今回は、六気のなかの「風」の邪気である「風邪(ふうじゃ)」の特徴をみていきましょう!
「風」の邪気は年間を通してあらわれると言われていますが、とくに春に強くなる傾向があります。
風邪(ふうじゃ)は「風邪(かぜ)」と書くように、カゼ症状は「風」の邪気が体に侵入したことで起こる病気と考えられています。
「風」には高く舞う性質があるため、風邪が侵入すると体の上部に症状があらわれやすくなります。
また、「風」には素早く動く性質もあるので、風邪の症状は急速に発症して、症状が移動しやすく出たり消えたりします。
そのため、体の震え、ふらつき、めまいなどの症状がでるのも風邪の特徴です。
風邪による体調不良には、次のような症状が代表的です。
- 頭痛
- 鼻づまり
- のどの痛み
- まぶたのむくみ
- めまい
また、風邪はさまざまな邪気と一緒に侵入するため、組み合わせていろいろな症状を引き起こします。
邪気タイプ | 症状 |
寒邪タイプ | 冷たい風が体にあたることで、体から熱を奪いゾクゾクと寒気が起こる |
湿邪タイプ | 体に湿が溜まっていることで鼻水やくしゃみが起こる |
熱邪タイプ | 高熱がでる |
春に活発になる風邪(ふうじゃ)。
春は気温もあがり熱っぽくなる季節なので、風邪によるのぼせや頭痛、肩こりなどに注意しましょうね。
次回は、六淫のひとつ「寒」についてみていきましょう!
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