心・脾・肝を整えて過食(拒食)を防ぎましょう!
気・血・水の巡りが悪くなると、摂食障害を起こりやすくなる
ストレスをためてしまうと、ついつい過食してしまったり、逆に食欲が低下(拒食)することがあります。
前回(7/14)お伝えしたように、ひとはストレスを感じるとストレスホルモンの影響で摂食障害を起こしやすくなるため、ストレスを緩和するために過食をしてしまうのです。
では次に、東洋医学(漢方)における摂食障害を起こすメカニズムについみていきましょう。
東洋医学でも、生活習慣の中で病気を引き起こしやすい原因として「食生活の乱れ」と「疲労(過労)」を重要視します。
食生活の乱れである「過食」と「拒食」のことを、両方合わせて「飢飽失常(きほうしつじょう)」といいます。
東洋医学では、健康な体をつくる「気」「血」「水(津液)」の3つの要素があり、それらがバランスよく全身を巡っていることで健康を保っています。
しかし、これらの要素のバランスが崩れると、体の機能が低下し、病気の原因となります。
食事の乱れ | 原因 | 症状 |
少食(拒食) | 気・血の不足 | 抵抗力の低下 |
過食 | 気・血の滞り | 内臓への負担により、さまざまな病気を引き起こす(肥満) |
偏食 | ①甘いもの、脂っぽいも ②冷たいもの、生もの ③辛いもの、熱いもの | ①消化機能の低下 ②腹痛、下痢 ③口の渇き、便秘 |
また、東洋医学では五臓のなかでも、心、脾、肝の機能低下が摂食障害を引き起こす原因とも考えられています。
心血虚(しんけっしょ) | 心血の不足 | ストレスを頭で考えすぎて過食(または拒食) |
脾気虚(しんききょ) | 脾気の不足 | ひとつのことそ思い悩み過ぎて過食(または拒食) |
肝鬱気滞(かんうつきたい) | 肝(肝気)の機能低下 | 環境に適応できストレスを強く感じることで起こる過食(または拒食) |
ストレスの感じ方、対処の仕方は人それぞれです。
しかし、我慢してストレスをため込んでしまったことで摂食障害を引き起こし、さらにストレスを感じてしまう悪循環に陥ってしまいます。
強いストレスはひとりで抱え込まず、早めに専門家に相談しましょうね。
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