女性が悩まされる腰痛
女性が悩まされる腰痛

凜鍼灸治療院12月のブログは「腰痛」をテーマにお伝えしています。
厚生労働省(2015年調査)によると、日本人の2800万人が腰痛に悩まされていると言われています。
前回お伝えしたように、腰痛には原因が特定できる「特異的腰痛」と原因が特定しきれない「非特異的腰痛」とに分類され、腰痛の約85%が痛みの原因が不明(非特異的腰痛)と言われています。
男女別に腰痛をみてみると、女性よりも男性の方が腰痛で悩まされていることがわかります(厚労省調査)。
男性は女性よりも骨盤の広がりが狭く、お腹に脂肪がつきやすい骨格をしているため「反り腰」を誘発し、慢性的な腰痛を起こしやすいです。
しかし、女性には女性特有の原因による腰痛があります。
- 生理中の腰痛
- 妊娠中の腰痛
- 産後や育児、家事による腰痛
- 更年期の腰痛
女性はだいたい28日周期で生理が起こり、プロスタグランジンというホルモンが分泌されます。
このプロスタグランジンが多く分泌されると子宮の収縮が過剰になり、下腹部や腰に生理痛が起こります。
妊娠中の女性はお腹が大きくなるので、お腹を支えるために体重の重心が変わり、上体を反らせる姿勢になることが多くなります。そのため骨盤が前傾し(反り腰)、腰まわりの筋肉に負担がかかり腰痛を引き起こします。
出産後はの女性は、乳児への授乳や夜泣きへの対応などの育児や家事による身体的・精神的ストレスがかかりやすく、産後の腰痛が慢性化しやすくなります。
日本人女性の平均閉経年齢は50.5歳と言われています。この閉経年齢をはさんだ前後5年を合わせた10年間(45〜55歳頃)を「更年期」と呼びます。
更年期になると女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」が減少することにより、自律神経のバランスが悪くなります。これにより血液循環が悪くなり、加齢による腰まわりの筋肉の衰えも加わり、慢性的な腰痛に悩まされるようになります。
このように、女性には女性特有の腰痛が引き起こされます。
では、男女ともに冬に腰痛が多くなるのがなぜでしょうか。
次回は「寒さが引き起こす腰痛」についてみていきましょう。
本日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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