季節の変わり目は、自律神経をしっかり整える
季節の変わり目は、自律神経をしっかり整える
凜鍼灸治療院の健康ブログは、10月の特集として「季節の変わり目の体調不良」についてお伝えしてきました。
今回は、現代医学と東洋医学の両方を合わせてみていきましょう。
気象庁が定めている季節の期間からみていくと、季節の変わり目は次のような期間となります。
- 冬と春の変わり目:3月〜4月頃、春の始まり。
- 春と夏の変わり目:5月〜7月頃、夏の始まり。
- 夏と秋の変わり目:9月〜10月頃、秋の始まり。
季節の変わり目は、環境の変化や気圧変動、寒暖差などから身体的ストレス、精神的ストレスを受けやすい時期です。
身体的ストレスや精神的ストレスがかかると、内臓の働きや代謝、体温などをコントロールしている自律神経が乱れやすくなります。
自律神経が乱れると、次のような症状が現れます。
- 倦怠感、疲労感
- 不眠
- 発汗、ほてり
- 動悸
- 息切れ
- めまい
- 頭痛
- 食欲不振
- 下痢
- 便秘
- 耳鳴り
- 冷え
- 口や喉の不快感
- 生理不順、不正出血
- イライラ、不安、記憶力や集中力の低下
- 肩こり
自律神経は全身の器官をコントロールしているため、環境や気候の変化によって様々な体調不良を引き起こします。
東洋医学からみると、季節の変わり目である土用(どよう)は、消化吸収を担っている脾と胃(脾胃)の機能が低下し体調不良を起こすと考えられています。
脾胃の機能低下のシグナルは口と唇に出やすく、口内炎などができやすくなります。
中国の古典「黄帝内経(素問)」の中で〈胃なるものは五臓の本(ほん)なり〉と書かれているように、脾胃を含めた消化器系が五臓の基本であると考えられてきました。
現代医学からみても、消化器系である腸は「第二の脳」と呼ばれ、脳に次いで多くの神経細胞が存在し、感情に深く関係しているといわれています。
現代医学・東洋医学の両方からみても、人間が健康に生きてくためには栄養をしっかり吸収し、老廃物を排出することが大切です。
消化吸収機能が低下すると、疲労や冷え、肌荒れや肥満、肩こりの原因にもなります。
季節の変わり目は自律神経が乱れ、消化吸収機能が低下しやすいの時期です。
次の季節を迎える準備として、しっかり自律神経を整えることが重要となります。
次回は、「季節の変わり目の体調不良」最終回!自律神経を整える生活習慣をお伝えします。
本日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
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