脾と胃を不調にしないポイント
脾と胃を不調にしないポイント
凜鍼灸治療院の健康ブログでは、10月の特集として「季節の変わり目の体調不良」についてお伝えしています。
前回までは、季節の変わり目である土用(どよう)に弱ってしまう脾と胃(以下「脾胃」と称する)の働きと不調についてみてきました。
脾胃は消化吸収を担う重要な臓器なので、機能が低下してしまうと、消化不良や内臓下垂、皮下出血などの症状が出やすくなります。
今回は、そんな弱ってしまった脾胃を補う方法について考えていきましょう。
東洋医学では、脾胃の働きを高めることを補脾、または健脾と言います。
まずは脾胃を補う食事のポイントをご紹介します。
- 脂っこい、甘い、冷たい、辛い食材は控える。
- 消化吸収しやすいように、よく噛んで食べる。
- 腹八分目を心がける。
- 就寝の3時間前には食事を終わらせる。
- アルコールは肝を傷つけ、脾にも影響を及ぼすので控えめにする。
- 体を温め、胃腸に負担をかけない鍋料理などがおすすめ。
次に、脾胃の機能を高めてくれる食材をみていきましょう。
- 牛肉、鴨肉
- エビ、イワシ、スズキ、タイ、ブリ
- うるち米、玄米、もち米
- さつまいも、ジャガイモ、山芋
- 黒豆、大豆、枝豆
- オクラ、カリフラワー、小松菜、チンゲン菜、白菜、ブロッコリー
- りんご、ライチ、栗、ナツメ
穀類やイモ、大豆などは消化機能を高める補脾効果が強い食材です。
ただし、胃腸の働きが弱って機能低下している場合は、調理法を工夫したり、山芋やナツメ、タイなど、補脾効果の高い食材の中でも比較的消化のよい食材を選んで食べるようにしましょう。
次回は、季節の変わり目に起こりやすい体調不良を、現代医学・東洋医学の両方を合わせたまとめをしていきましょう。
本日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
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