便秘はなぜおこる?排便のメカニズム
便秘はなぜおこる?排便のメカニズム
凜鍼灸治療院の健康ブログ、3月は「便秘」について特集しています。
当院にも、便秘でお悩みの方が多くご来院されます。
快便の人と便秘の人、いったい何が違うのでしょうか。
まずは、人間の排泄のメカニズムについてみていきましょう。
私たちが生きていく上で、食事をとり体内で消化吸収をおこない、そして排出する働きはとても大切です。
口から入った食物は、まず胃にたまり、食物をどろどろの状態(粥状)にして腸へと送ります。
水分を多く含んだ液状(粥状)になった食物は腸へと運ばれ、腸で栄養や水分が吸収され固形化し、最後に残ったカスは肛門から排出されます。
このような腸の働きには自律神経が大きく関わっており、固形化した便を体外に送り出す腸の働きである蠕動運動をコントロールしています。
蠕動運動とは、腸のくびれが収縮と弛緩をすることで、便を肛門方向へと移動させる働きのことです。
自律神経の中で活発神経である交感神経が優位の時は蠕動運動は停滞して、リラックス神経である副交感神経が優位の時には活発になります。
蠕動運動により運ばれた便が直腸に到達すると大脳に指令が送られ、便意が起こります。これを排便反射と言います。
この蠕動運動がしっかり働くことで、腸内の老廃物(便)が肛門へと押し出され、しっかり排出し腸内環境を保つことができます。
季節や気候の変化、生活習慣の乱れ、人間関係のトラブルなど、ストレスを強く受けると自律神経が乱れ、腸の蠕動運動が正常に働かなくなり便秘につながることがあります。
便秘により腸内環境が悪化すると、次のような悪影響が出やすくなるので要注意です。
- 体臭がきつくなる
- 肥満になりやすい
- 風邪をひきやすくなる
- 肌荒れを起こす
- 便秘と下痢を繰り返す
- 生活習慣病のリスクが上がる
排泄のメカニズムが理解できたので、次回は「便秘の種類」についてみていきましょう。
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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