虚実による便秘、便秘の証を立てよう
虚実による便秘、便秘の証を立てよう
凜鍼灸治療院ブログ、3月は「便秘」を特集しています。
前回(3/23掲載)お伝えしたように、東洋医学では、治療方針を決める際に「虚実」という指標を使います。
この「虚実」を使って便秘のタイプをわけてみていきましょう。
便秘のタイプ | 原因 | 特徴 |
実証タイプの便秘 | 胃腸に熱がたまり、水分が少なくなった状態 | 便が硬く出にくい、便がコロコロしている、頑固な便秘 |
虚証タイプの便秘 | 体質的に腸の働きが悪い状態 | 排便に時間がかかり、下剤を飲むと腹痛や下痢を起こしてしまう |
虚実による便秘の種類が理解できたところで、さらに詳しくみていきましょう。
前回(3/23掲載)もお伝えしましたが、東洋医学では病気の本質を捉えることを「証を立てる」または「証をつかむ」と言います。
治療方針を決定するためには、「気・血・水(津液)」や「陰陽」、「虚実」などをみながら証を立てていきます。
東洋医学(特に漢方)では、便秘の証を虚実の指標もふまえて4つに分けて考えます。
便秘の証 | 原因 | 特徴 |
熱秘(ねつひ、ねっぴ) | 辛いもの、油っぽいもの、お酒のとり過ぎで胃腸に熱がこもった状態 | 便が硬くて臭い、頭痛や肩こりがある、暑がり、冷たいものが好き |
寒秘(かんひ)、冷秘(れいひ) | 冷たいもの・生ものなどのとり過ぎなどで腸が冷えて機能低下した状態、冷え性 | 排便の最初は硬く後は柔らかい、手足やお腹が冷えやすい、トイレが近い |
燥秘(そうひ) | 病後や出血後、老人に多く、 腸の水分が消耗して全身が乾燥した状態 | 便が硬くてコロコロしている、肌や髪が乾燥しやすい、手足がほてる |
気秘(きひ、きっぴ) | 生活リズムの乱れやストレスなどで、腸の正常なリズムが乱れている状態 | 便秘と下痢を繰り返す、ガスやゲップが出やすい、残便感がある |
あなたはどのタイプの便秘でしたか?
次回は、それぞれのタイプの「便秘解消法」についてお伝えします。
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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