東洋医学からみる病気の原因
東洋医学からみる病気の原因
秋から冬にかけては日照時間が短くなり、なんとなく気持ちが落ち込みやすい時期です。
前回までは、今の季節に発症しやすい季節性うつ(季節性感情障害)についてお伝えしました。
日照時間が短くなると体内時計が乱れやすくなったり、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌量が低下しやすくなります。
セロトニンはうつ症状を引き起こす原因となるので、日光浴をしたり、軽度の運動、腸内環境を整える食生活などに気をつけることが大切です。
このように、環境の変化(気候変動)が心(感情)へ悪影響を与えてしまうことが理解できたと思います。
では次に、東洋医学(中医学)で考える感情と病気の関係、心のケアについてみていきましょう。
東洋医学(中医学)では、病気になる原因を、外因(がいいん)、内因(ないいん)、不内外因(ふないがいいん)の3つに分けて考えます。
これら3つの原因のうち、心の変動によって病気を発症させる原因要素のことを「内因(ないいん)」と呼びます。
怒りや喜びといった感情はカラダの内側から自然に生じるものですが、その感情が過度になると臓器を痛める原因となってしまいます。
さらに内因は2つに分けて考えられています。
- 内傷七情(ないしょうしちじょう):大きな感情の変化とそれによる精神的ストレス。
- 先天不足(せんてんぶそく):生まれつきの虚弱体質。
精神的なものから病気になることを「内傷(ないしょう)」といい、喜(き)、怒(ど)、思(し)、憂(ゆう)、悲(ひ)、怖(きょう)、驚(きょう)の7つの感情が強く影響していると考えられています。
この7つの感情のことを「七情(しちじょう)」と言います。
次回は「人間の7つの感情、七情(しちじょう)」について詳しくみていきましょう。
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