セロトニンを増やして、心をケアしましょう
セロトニンを増やして、心をケアしましょう
前回は、秋から冬に発症しやすくなる「季節性うつ(季節性感情障害)」についてお伝えしました。
季節性うつは、日照時間が短くなることで、脳内の幸せホルモン「セロトニン」の分泌が低下してしまうことが原因と考えられています。
では、うつ状態を発症しないよう、セロトニンの分泌を促進するための方法についてみていきましょう。
- 1日15分から30分程度の日光浴
- ランニングや水泳、ウォーキングなどのリズミカルで単調な有酸素運動
- 感情(喜怒哀楽)を日常から意識的に引き出す
- 質の良い睡眠
- カツオやマグロ、乳製品(牛乳やチーズ)、大豆製品(納豆や豆腐)、ナッツ類など必須アミノ酸(トリプトファン)を含む食材を摂る
- 腸内環境を整える
日光浴は、起床してから30分までが重要となります。
ただし、セロトニンは無限に生成されるわけではないので、日頃から意識的に日光を浴びるよう心がけましょう。
適度な運動のポイントは、リズミカルな動きにあります。
ジョギングやウォーキングなどは、一定のリズムを含む反復運動なのでセロトニンが活発化されます。
日常生活で感情を意識的に引き出すことも大切です。
心が動く体験や映画、小説などの芸術に触れることなどがおすすめです。
そして、睡眠不足もセロトニンの分泌を低下させる原因となります。
睡眠不足が続くと脳の機能が低下し、イライラや情緒不安定な状態を引き起こしやすくなります。
また、セロトニンが不足すると、睡眠に必要なメラトニンも不足し、睡眠障害を発症させてしまいます。
さらに、食生活も大変重要です。
セロトニン分泌に必要な栄養素を摂取することも大切ですし、腸内環境を整える食事を摂ることも大変重要です。
腸は「第二の脳」と呼ばれており、セロトニンの90%が消化管にあると言われているため、精神状態と大変関係があると言えるでしょう。
このように、日常生活習慣をちょっと見直すだけでセロトニンの分泌が促され、精神状態を健康的に保つことができます。
では、東洋医学から「心のケア」を考えると、どのようなことに注意をしたらいいのでしょうか。
次回からは、「東洋医学からみた心のケア」について詳しくみていきます。
本日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
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