人間の7つの感情、七情(しちじょう)
人間の7つの感情、七情(しちじょう)
凜鍼灸治療院の健康ブログでは、11月のテーマを「心のケア」として特集しております。
前回は、東洋医学(中医学)からみた病気の原因についてお伝えしました。
東洋医学では病気になる原因を外因、内因、不内外因の3つに分類し、感情の変化(精神状態)が人体に及ぼす影響を重要視しています。
感情の変化(精神的なもの)から病気になることを内傷七情(ないしょうしちじょう)といい、主に7つの感情が影響を与えていると考えられています。
今回はこの7つの感情、七情(しちじょう)についてみていきましょう。
儒教(中国)や仏教(インド)の中でも、古代より人間には7つの感情(七情)や情志があるとされています。
中国最古の医学書といわれている黄帝内経の中でも、身体に影響を与える七情について書かれています。
東洋医学での七情は、喜(き)、怒(ど)、憂(ゆう)、思(し)、悲(ひ)、恐(きょう)、驚(きょう)の7つを指します。
- 喜(ぶ) :うれしいと思う。そういう気持を態度・動作に現すこと
- 怒(る) :腹を立てる、いきどおること
- 憂(う) :思い悩んだり、心配したりすること
- 思(う) :心に浮かべる。心が引かれ、または心がそちらに働くこと
- 悲(しむ):心が痛んで、泣けてくるような気持
- 恐(れる):心配する。、用心すること
- 驚(く) :思いがけない出来事や状態に、心がさわぐ、びっくりすること
七情のなかでも、特にカラダに悪影響を及ぼす心の動きを五志(ごし)と言います。
- 五志(ごし):喜(き)、怒(ど)、思(し)、憂(ゆう)、恐(きょう)
東洋医学では、精神状態の変化が病気を引き起こす原因の一つと考えます。
この精神状態に基づく病因が、七情(五志)です。
7つの感情の変化(七情)は、それぞれ違う症状を引き起こすと考えられています。
そのため、感情の違いによって治療法も変わってきます。
では、それぞれの感情はカラダにどのような影響を与えるのでしょうか。
次回は「過ぎた感情による傷」についてみていきましょう。
本日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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