行き過ぎた感情の変化と臓器の関係
行き過ぎた感情の変化と臓器の関係
凜鍼灸治療院の11月のブログでは、「心のケア」をテーマに特集しています。
前回は、感情がカラダの内側から臓器を刺激し、直接傷つけてしまう「内傷(ないしょう)」についてお伝えしました。
今回は、過ぎた感情が傷をつけてしまう臓器との関係についてみていきましょう。
東洋医学(中医学)では、自然界に存在するあらゆる物質を5つに分類して考える「五行論(ごぎょうろん)」という考え方があります。
五行論(または五行説)では、木(もく)、火(か)、土(ど)、金(こん)、水(すい)という5つの基本要素が全体の調和を保っていると考えられています。
このような考え方は医療(漢方)の現場でも五行それぞれの特性にあてはめて分類し、病気の診断や治療に役立ててきました。
では、この五行論から「感情(五志)と臓器」の関係をみていきましょう。
人間の7つの感情である七情(喜、怒、憂、思、悲、恐、驚)のなかでも、特にカラダに悪影響を及ぼす5つの感情(心の動き)を五志(ごし)と言います。
五志はそれぞれ特定の臓器(臓腑)に関係しているので、感情の持ち方によって傷める臓器が決まります。
- 怒り過ぎると「肝」を傷つける
- 喜び過ぎる(テンションが上がり過ぎる)と「心」を傷つける
- 思い過ぎると「脾」を傷つける
- 憂い、悲しみ過ぎると「肺」と傷つける
- 怖がり過ぎる、驚き過ぎると「腎」を傷つける
さらに、行き過ぎた感情の変化は、生命活動を営むエネルギーである「気(き)」にも影響を与えます。
過ぎた感情の変化は病状に変化をもたらしますが、逆に臓器の乱れが感情(情緒)の変化を引き起こす場合もあります。
- 怒り過ぎて頭に血が上り頭痛がする
- 喜び過ぎてテンションが上がると興奮して眠れなくなる
- 考え(思い)過ぎて胃(脾)が痛む
- 気持ちが落ち込むと風邪を引きやすい
- 肝臓が悪い人はイライラしやすい
感情は自身でコントロールするのが大変難しく、過ぎた感情を自分でなんとかすることが困難な場合が多いです。
ストレスをためて感情が行き過ぎないように気をつけることが大切です。
ストレスにも様々な種類がありますが、気候の変化で感情は影響を受けるのでしょうか。
次回は「気候の変化と感情の変化」についてお伝えします。
本日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
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