頭痛とは何か?頭痛の種類とメカニズム
2022年の初夏はジメジメした日が多く感じられます。
日本気象協会の発表によると、関東甲信の梅雨入りは6月4日頃と予想されています。
いよいよ梅雨の憂鬱な時期がはじまります。
梅雨時に多くご来院される疾患の上位に挙げられるのが「頭痛」です。
雨が続きジメジメした湿度が高い日が続くと、頭痛がひどく、首や肩こりも強く感じられるようになります。
このような頭痛を「天気頭痛」と呼びます。
頭痛とは、一体どのような病気なのでしょうか。
頭痛には、原因となる病気がない一次性頭痛と、病気が原因で引き起こされる二次性頭痛とがあります。
私たちが普段感じている頭痛の多くは一次性頭痛で、ストレスや運動不足、姿勢が原因で起こります。
二次性頭痛は、医師による治療が必要となるくも膜下出血、脳腫瘍、慢性硬膜下出血、高血圧性脳症、副鼻腔炎、うつ病などが原因で引き起こされる頭痛です。
まずは、代表的な3つの頭痛についてみてみましょう。
種類 | 症状 | 原因 |
緊張型頭痛 (筋肉収縮性頭痛) | 頭部を締めつけられるような痛み。 | ストレスや長時間のデスクワークなどで血行が悪くなり、首や肩の筋肉が緊張して起こる。 |
片頭痛 (血管性頭痛) | ズキズキと脈打つような痛みで、動くと悪化する。 | 女性に多い頭痛。月経や寝不足・寝過ぎ、更年期、空腹などで起こる。 脳の視床下部が原因とされている。 |
群発頭痛 (三叉神経・自律神経性頭痛) | 片側の目の奥がえぐられるような激しい痛み。 | 男性に多くみられる頭痛。 目の後ろを通っている内頸動脈が拡張して炎症が起きると考えられている。飲酒や喫煙も原因となる。 |
近年では、緊張型頭痛と片頭痛を併せ持った「混合型頭痛」も増加傾向にあるといわれています。
上記の表をみてわかるように、頭痛とは頭の血管や神経が圧迫や炎症などの刺激を受けたり、頭や首の筋肉が緊張することにより発症すると考えられています。
では、天気による頭痛はどのようなことが原因で引き起こされるのでしょうか。
次回は「天気による頭痛のメカニズム」についてお伝えします。
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
ご予約受付〈30日前〜30分前まで〉
ご予約前にお読み下さい。→