陰液不足の陰虚タイプさん
陰液不足の陰虚タイプさん
凜鍼灸治療院の健康ブログ、9月のテーマは「秋バテ」についてお話ししています。
梅雨時から真夏に体調不良を起こす夏バテと違い、秋口に体調を崩すタイプの人は「秋バテ」といえるでしょう。
東洋医学では、秋口に起こす体調不良のことを「気陰両虚(きいんりょうきょ)」といいます。
気陰両虚とは、夏の暑い間に人体のエネルギーである「気」が消耗する気虚(ききょ)と、体内の熱を冷ます「陰液(いんえき)」が不足する陰虚(いんきょ)が出ている状態のことをいいます。(9月9日掲載)
陰虚タイプとは、全身の潤いが不足していることが特徴の体質です。
全身の潤いが不足しているため、肌が乾燥したり、身体が熱っぽくなる症状が出やすくなります。
- ほてり
- のぼせ
- 皮膚や目の乾燥
- 寝汗
- 不眠
- 頬が赤くなりやすい
- 尿の色が濃い
- 手や足の裏が熱い
- 喉が乾きやすい
- 空咳が出る
東洋医学では、人体の主要な構成要素として「気」「血」「水(津液)」の3つの物質があり、これらが体内を循環することで生命活動を維持していると考えています。
これを「気血水論(きけつすいろん)」と言います。
この3つの物質の中で、陰虚体質の人が不足している「水(津液)」とは、体液だけではなく、汗、唾液、胃液、尿などの分泌液や排泄液など、体内の全ての水分の総称です。
身体を潤す役割を担っている「水(津液)」は、臓腑や筋肉、髪の毛や皮膚、粘膜などに潤いを与え、それらが正常に機能するように働きます。
夏の暑さで「水(津液)」である汗が大量にでることで、秋口になると身体が乾燥し、のぼせやほてり、肌トラブルなどを起こしやすくなります。
「水(津液)」の不足がさらに進むと、「血(けつ)」の不足も加わり、陰液不足である「陰虚(いんきょ)」の状態となります。
「陰液」不足の陰虚と、「気」不足の気虚が秋口に出ている人を「気陰両虚(きいんりょうきょ)」の秋バテさんと東洋医学では考えています。
次回は、不足している「水(津液」)をどのように補うかをご紹介します。
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