陰液を補うことを、滋陰といいます。
陰液を補うことを、滋陰といいます。
秋口に体調を崩す秋バテさん。
東洋医学では、人体の主要な3つの構成物質「気、血、水(津液)」のうち、「気」と「水(津液)」が不足して起こる「気陰両虚」を秋バテと考えています。
夏の暑さで「気」が消耗してしまった気虚タイプさんは、「気」を補う補気(または益気)が必要となります。(補気については9/13記載)
また、夏の暑さで体内の必要な水分が不足してしまい、体に潤いがなくなってしまった陰虚タイプさんは、潤いと体を冷やす力を補う必要があります。
この体内に必要な潤いである陰液(水と血)を補うことを、東洋医学では滋陰(じいん)、または補陰(ほいん)と言います。
滋陰が必要な陰虚タイプさんは、次のことに注意しましょう。
- 汗のかきすぎに注意。
- こまめな水分補給を心がける。
- 十分な睡眠をとる。
- アルコールは控える。
陰虚タイプさんは、体内の潤いがないので、食材にも注意が必要です。
東洋医学では、辛い食べ物は発汗を促し、体の乾燥を助長してしまうと考えられています。
唐辛子や胡椒、生姜などは控えましょう。
陰液を補う(滋陰)食材の代表は「ネバネバした食材」です。
また、漢方では「白い食材」は肺の機能を整え、体内の潤いを補うと考えられています。
- ネバネバした食材:山芋、モロヘイヤ、オクラなど
- 白い食材:蓮根、白キクラゲ、ゆり根、梨など
- 「水(津液)」を生む食材:豆乳、豆腐、アスパラガス、きゅうり、ズッキーニ、トマト、牛乳、ヨーグルト、柿など
- 陰液(水と血)を補う食材:黒豆、エリンギ、人参、ほうれん草、イカ、牡蠣、豚肉、鶏卵など
秋口は夏の疲れが出やすい時期です。
せっかく食欲の秋なのに、秋バテ気味で食欲不振なんてもったいないですよ。
補気と滋陰で、秋を楽しみましょう!
次回からは「季節の変わり目の体調不良」についてお伝えして行きます。
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