気が不足している人、気虚タイプさん
気が不足している人、気虚タイプさん
前回は、東洋医学からみた秋バテ、気陰両虚(きいんりょうきょ)についてお伝えしました。(前回の内容はこちら)
気陰両虚とは、気と陰液が不足した状態のことを言います。
では、気と陰液が不足した状態とはどういうことなのでしょうか。
今回はまず、気が不足した状態について説明していきます。
みなさまが「気」と聞くと、気分、気力、気まぐれ、気持ち、気が散る、気をつかう、などの言葉が浮かぶと思います。
東洋医学でいう「気」とは、体内の生命活動を維持するエネルギーであり、人体を構成する物質で活動性(運動性)を持ち、生理機能の中心をなすと考えられています。
この「気」には、次の4種類があります。
- 元気(げんき):生命活動の基本となる「気」。
- 宗気(そうき):呼吸や心拍を担う「気」。
- 栄気(えいき):栄養分の高い「気」。
- 衛気(え き):体表を防御する「気」。
「気」は、呼吸である「自然界の清気」、飲食物である「水穀の精微」、そして親から受け継ぐ「先天の精」から作られます。
これらから作られた「気」が消耗(不足)したことによる体調不良のことを「気虚(ききょ)」と言います。
気虚タイプの人は、次のような体調不良が出やすいです。
- 風邪をひきやすい。
- 手足が冷える。
- むくみやすい。
- 食後すぐに眠くなる。
- 疲れやすい。
- やる気が出ない。
- 胃もたれを起こす。
このように、「気」が不足すると、新陳代謝が悪くなり、免疫力も低下してしまいます。
では、この「気」を補うにはどのようにすれば良いのでしょうか。
次回は、気を補う(補気)方法についてお話しします。
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