秋口に疲れが出る気陰両虚タイプさん
秋口に疲れが出る気陰両虚タイプさん
9月は夏の疲れが出やすい時期です。
夏の間は元気よく過ごしていた人でも、気温が下がり、秋になるとガクッと体調を崩す人がいらっしゃいます。
このように、秋口に体調不良を起こす人(秋バテ)を東洋医学では「気陰両虚(きいんりょうきょ)」といいます。
- 夏の間は元気に活動している。
- 息切れがする。
- 倦怠感が強い。
- 肌が乾燥している。
- 秋口になると寝込む。
- 風邪をひきやすい。
気陰両虚とは、夏の暑さにより「気」と「陰液(いんえき)」の両方が消耗している状態です。
- 気(き):体内の生命活動を維持するエネルギー。
- 陰液(いんえき):人体を構成する血、津液(水)の総称。
東洋医学の陰陽論では、気を「陽」、血や津液(水)を「陰」と考えているため、血や津液(水)のことを陰液(いんえき)と呼びます。
陰液は体内の熱を冷ます働きがあるため、夏の暑さで気と陰液が消耗してしまい、体内の熱が冷めず体調を崩してしまうのが秋バテである気陰両虚です。
気陰両虚になると、体内の潤いがなくなるため、皮膚が乾燥して、手足がほてり、喉が乾きやすくなります。
また、息切れや倦怠感、風邪などもひきやすくなってしまいます。
秋バテ(気陰両虚)予防策としては、体に熱を溜め込みすぎないように注意し、気と陰液の消耗を防ぐ必要があります。
こまめに水分補給をして、栄養をしっかり摂ることが大切です。
次回は、秋バテ(気陰両虚)症状のひとつである「気虚(ききょ)」についてお話します。
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