足首や手首を捻った時の応急処置
捻挫は冷やす?温める?
凜鍼灸治療院の12月のブログは「応急処置」を特集しています。
ちょっとした段差でつまづいて足を捻ってしまった、大掃除中に誤って手首を捻ってしまった、お正月休み中にお酒に酔っぱらって転んで腰を捻ってしまった、そんなことが起こりやすいのが年末年始です。
捻ったことによる負傷を「捻挫」といい、関節に不自然かつ強い力がかかったことにより靭帯が損傷した状態を指します。
関節のある部位分であればどこでも起こりますが、特に多いのが足首の捻挫です。
足首の捻挫には、足首を内側に捻って負傷する「内反捻挫」と、外側に捻って負傷する「外反捻挫」の2種類があります。
足関節の構造上、内反捻挫が9割を占めると言われており、外くるぶし周辺にある靭帯損傷がほとんどです。
捻挫の応急処置は、前回(12/11掲載)お伝えした「RICE処置」が有効です。
捻挫した部位を氷のうや冷たいタオルなどで冷やし、炎症を抑えます。
皮膚の凍傷を防ぐため、必ずタオルなどをひいてその上から冷やしましょう。
しばらく患部に氷を当てているとヒリヒリする感じがでて、しびれて感覚がなくなっていきます。
この状態になって5~10分ほど経ったら、一度患部から氷を外し、1〜2時間ほどあけてから再びアイシングをします。
このサイクルを何度か繰り返します。
患部をよく冷やしたら、次に関節が動かないようにしっかり固定し、むやみに動かないように安静に過ごします。
通常は数日から1週間ほどで治ると言われていますが、痛みがとれるまでは運動やマッサージは控えるとよいでしょう。
温めると逆効果になってしまうので、負傷した後2~3日は入浴を控え、シャワーなどで体を清潔に保ってください。
捻挫の基本的な症状は、痛みと腫れと機能障害(動かせない)ですが、炎症が強く出て、内出血をしている場合などは捻挫だけではない可能性がありますので、たかが捻挫と軽く見ずに専門の医療機関を受診しましょうね。
次回は「寝違えの応急処置」についてお伝えします。
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
応急処置は治療ではないので、症状が重い場合は必ず病院を受診してくださいね。
自分や家族の症状が軽症・重症の判断がつかない場合は「救急安心センター」に必ず電話してください。
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