東洋医学からみる耳のトラブルの原因とは?
耳の機能障害は、腎の機能低下と気・血・水の不調が原因
凜鍼灸治療院の7月のブログは「耳鳴り」について特集しています。
耳鳴り、耳の閉塞感、難聴など、耳の不調を訴え、当院にご来院される方が非常に増えています。
東洋医学では、このような耳のトラブルを「腎」の機能低下と「気・血・水」の不調が原因と考えます。
タイプ | 症状 | 原因 |
腎虚(じんきょ) | 耳が遠くなる、低音の耳鳴り | 老化(加齢) |
気逆(きぎゃく) | 肩こりや不安感を伴う高音の耳鳴り | ストレス |
水毒(すいどく) | 耳の閉塞感、めまい、むくみを伴う耳鳴り | 更年期、メニエール病 |
おもに加齢(老化)で起こる耳の不調は、腎虚が原因と考えます。
東洋医学では「腎」は生命力の根源となるエネルギー(精)を貯蔵していると考えています。
このエネルギー(精)は老化によって自然と衰えていきます。
その結果、耳の働きが低下し耳鳴りなどの症状がでます。
ストレスが原因で起こる耳のトラブルは、気逆が原因と考えます。
気逆とは、ストレスにより「気」が停滞したことにより「肝」に熱が生じ、その熱が上半身に逆上してしまった状態をいいます。
気逆タイプの人は、耳のトラブルの他に頭痛や肩こり、高血圧、不安感を伴います。
アルコール(酒)は「肝」の熱を悪化させるので注意しましょうね。
更年期に多くみられる耳のトラブルは、水毒が原因と言われています。
「水」の代謝が悪くなり、体内に余分な水が溜まることで耳の閉塞感や耳鳴りが起こると考えます。
水毒タイプの人は、耳のトラブルの他にめまいやむくみを伴うことが特徴です。
7月の凜鍼灸治療院ブログは、現代医学(西洋医学)と東洋医学の両方から「耳鳴り」をみてきました。
次回の最終回は「耳鳴りの予防」についてお伝えします。
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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