幸せホルモン(セロトニン)不足と季節性うつ病

脳の神経伝達物質(セロトニン)不足が原因
10月の凜鍼灸治療院の健康ブログは「季節性うつ病」を特集しています。
秋から冬になると、なんとなく気分が落ち込む、やる気が起こらない、などの症状を訴える人が多くなります。
このような症状を季節性うつ病、または季節性情動障害とか季節性感情障害とよばれる病気です。
季節性うつ病は女性や若年者に比較的多いといわれています・
季節性うつ病の原因は不明といわれていますが、脳の神経伝達物質であるセロトニンの機能異常と考えられています。
セロトニンとは日光を浴びると分泌される「幸せホルモン」と呼ばれる脳の神経伝達物質で、人間の多幸感に大きく関与しています。
セロトニンの分泌は日照時間と関係しており、健常人でも冬になるにつれ分泌量が減少することが分かっています。
そのため、秋から冬にかけ日照時間が短くなるとセロトニンの分泌量が少なくなり、抑うつを引き起こしやすい傾向になります。
冬になると朝起きるのが億劫になったり、やる気が起こらなかったり、炭水化物や甘いものが食べたくなったりするのは寒さが原因ではなく、日照時間が短いことが影響しているのです。
また、セロトニンは睡眠ホルモンであるメラトニンの原料にもなります。
メラトニンは体内時計をつかさどるホルモンであり、睡眠、覚醒や季節感、ホルモン分泌などのリズムにも関与しているため、メラトニンが不足することでも様々な体調不調の原因になってしまいます。
次回は「体内時計(メラトニン)と季節性うつ病」についてお伝えします。
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。