体内時計の調節障害でうつ症状が引き起こされる
メラトニンの分泌と体内時計の関係
10月の凜鍼灸治療院ブログは「季節性うつ病」を特集しています。
前回(10/21)お伝えしたように、秋から冬になると日照時間が短くなり脳内の神経伝達物質であるセロトニンが減少することで季節性うつ病(季節性感情障害)を引き起こしてしまうと考えられています。
健康な人でも日照時間が短くなる冬になると、セロトニンの分泌量が減少してしまいます。
セロトニンは体内時計をつかさどるホルモンであるメラトニンの原料となるので、メラトニンの分泌のタイミングが遅れることでうつ症状を引き起こしてしまうと考えられています。
メラトニンには睡眠・覚醒や季節感、ホルモン分泌などのリズムにも関与しているため、メラトニンが不足することで様々な体調不良の原因となってしまいます。
人間は朝、光を浴びると脳にある体内時計がリセットされ活動状態へと導かれます。
すると、体内時計からの信号でメラトニンの分泌が止まり、目覚めてから14~16時間後に再び分泌されます。
メラトニンの分泌が徐々に高まり、その作用で深部体温が低下し、睡眠へと導かれ眠気を感じるようになります。
メラトニンの分泌は主に光によって調節されるので、日照時間が短くなったり、夜中に強い照明の中にいると体内時計の働きが乱れ、メラトニンの分泌が抑えられことにより睡眠覚醒リズムが乱れ抑うつ状態を引き起こす原因となります。
このように、日照時間が短くなる秋から冬はセロトニンやメラトニンの分泌が低下し、体内時計の働きが乱れることで季節性うつ病を引き起こしていると考えられています。
では、東洋医学ではうつ症状をどのように捉えているのでしょうか。
次回は「東洋医学からみる鬱(うつ)症状」につていお伝えします。
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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