睡眠のメカニズム、睡眠サイクルについて

睡眠のメカニズム、睡眠サイクルについて

凜鍼灸治療院の健康ブログ、4月の特集は睡眠です
睡眠のメカニズムについて

4月の凜鍼灸治療院ブログは「睡眠」をテーマにお届けしています。
今回は、人が就寝してから起床するまでの睡眠のメカニズムについてみていきましょう。

私たちはほぼ毎日、(個人差はありますが)ほぼ同じ時刻に眠り、同じ時刻に目が覚めます。
このような睡眠リズムは、脳の疲労による「睡眠欲求」と体内時計(生物時計)に指示された「覚醒力」のバランスで作られます。

人間が活動(覚醒)を続けていると、脳は疲労を起こします。
脳が疲労すると、次のような悪影響が懸念されます。

  • 免疫力が下がり、病気にかかりやすくなる
  • ホルモンバランス街だれ、太りやすくなる
  • 目覚めが悪く、眠気や疲労感がリフレッシュされない
  • 日中のパフォーマンスが低下する
  • 交通事故や業務上のミス、トラブルが増える


脳の疲労を回復させるために必要なのが「睡眠」であり、活動(覚醒)時間が長くなるほど、睡眠欲求は強くなります。
睡眠をとると睡眠欲求は減少していき、その人にとって必要な時間眠ると睡眠欲求は消失します。

しかし、活動(覚醒)時間が長くなるにつれ睡眠欲求が増してしまうので、睡眠欲求だけでは日中起きていられなくなります。
そうならないように働くシステムが「覚醒力」です。
覚醒力は体内時計から起こり、起床後からだんだんと強くなり、就寝する時刻の数時間前に最も強くなります。
就寝時刻の1〜2時間前になると睡眠と覚醒のリズム調整に深く関わるホルモン「メラトニン」が分泌され、就寝時刻付近になると急に眠気を感じるようになります。

また、前回(4/11「人はなぜ眠る必要があるのか」)お伝えしたように、睡眠中ずっと脳は休んでいるわけではなくレム睡眠ノンレム睡眠の2つの睡眠で構成されます。

レム睡眠浅い眠りで眼球が良く動き、脳も活動している状態。夢をみることがある。身体を休めるための睡眠
ノンレム睡眠深い眠りで、ほとんど眼球運動がみられない。拍数や呼吸数、血圧が低下する。 脳を休息させるための睡眠
レム睡眠とノンレム睡眠

睡眠サイクルの前半でノンレム睡眠が集中して脳を休ませ、起床時間が近づくとレム睡眠となり覚醒するための準備をします。
ノンレム睡眠レム睡眠の2つの睡眠サイクルは、一晩の睡眠で3〜5周期繰り返されます

多くの人は通常、ベッドに入って目を閉じると10分程度で入眠すると言われています。
入眠後はだんだんと深い眠りであるノンレム睡眠に入り脳を休ませ、次第にレム睡眠となり脳は働いているが筋肉が弛緩しているため身体を休めている状態となります。
その後、一定の周期でノンレム睡眠レム睡眠を繰り返し、朝を迎えるのが理想の睡眠パターンと言えるでしょう。

このような睡眠システムが乱れると、身体へさまざまな悪影響が出てしまいます。

次回は「睡眠不足による身体への悪影響」についてお伝えします。

本日も最後までお読みいただきまして、ありうがとうございます。

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