東洋医学からみる不眠について

東洋医学からみる不眠について
4月の凜鍼灸治療院ブログは「睡眠」をテーマにお伝えしています。
睡眠障害(不眠)の多くは、ストレスや生活リズムの乱れなど、さまざまな要因が重なって起こります。
原因がわかっている場合は、まずその原因を取り除くことが大切です。
東洋医学(中医学)では、不眠は中枢神経系を司り、「気」の異常による不眠と「血」の異常による不眠によるものが多いと言われています。
東洋医学からみる代表的な不眠タイプ
不眠のタイプ | 症状 |
気虚タイプ | 「気」が不足し「血」が作り出せず、精神的に不安定となることで起こる不眠。 つまらないことが気になる、クヨクヨ、ビクビクして眠れない。 |
気滞タイプ | 「気」の巡りが悪く、イライラして怒りやすく、夜になるとかえって目が冴えてしまう。 眠りが浅く、よく夢をみる。 |
気逆タイプ | 「気」が上昇してしまい、少しの物音でも起きてしまうような神経過敏による不眠。 |
血虚タイプ | 精神を安定させる働きをしている「血」が不足し、うとうとするだけでぐっすり眠れなくなる。 |
西洋医学では、睡眠導入剤などを使って治療することもありますが、東洋医学では精神状態の内容によって漢方薬を処方していきます。
漢方薬には睡眠導入剤のような即効性はありませんが、安全で依存性もないのが特徴です。
また、不眠に効果的な経穴(ツボ)としては、耳の後ろにある完骨(かんこつ)、頭頂部にある百会(ひゃくえ)、かかとの中央にある失眠(しつみん)などが代表的です。
詳しいツボの場所や自宅で簡単にできるセルフケアは、ご来院の際にしっかりご指導いたします。ぜひご相談くださいね。
次回は、眠りのタイプ別にみる「理想の睡眠アドバイス」をお伝えします。
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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