病気はどうして起こるのか?
東洋医学からみる、病気が起こる4つのメカニズム
2023年の凜鍼灸治療院ブログは「ストレス」をテーマにお伝えしています。
現代の医学では、病気の95%が「ストレス」、5%が「遺伝子」に原因があると考えられています。
このような考え方は東洋医学でも言われており、季節の変動や精神的ストレスが健康に与える影響を重視しています。
東洋医学では、人体の基本的な構成要素を「気・血・水(津液)」と表します。
- 気(き):生命活動を維持するエネルギー
- 血(けつ):基本的には血液を指す。体内の各器官に栄養分を与える。
- 水(すい)津液(しんえき):「血」以外の水分や体液(リンパ液、涙、唾液、鼻水、汗、尿など)。体に潤いを与える。
東洋医学では、人体を構成している3つの要素である「気・血・水(津液)」に何らかのトラブルが起こった時に病気になると考えられています。
つまり、どのような病気も元をたどれば「気・血・水(津液)」の異常に行きつきます。
「気・血・水(津液)」が異常を起こす原因は、次の4つに大別されます。
気血失調(きけつしっちょう) | 「気」が不足することにより「血」が作られる量が減少した状態。 |
邪正盛衰(じゃせいせいすい) | 病気を引き起こそうとする邪(病邪)が、病気から体を守る力である「正気(せいき)」を上回った状態。 |
陰陽失調(いんようしっちょう) | 陰陽の平衡状態が乱れ、どちらかが増長、または減退した状態。 |
臓腑経絡の失調(ぞいうふけいらくのしっちょう) | 五臓六腑の「気」や「血」不足、また「気」や「血」を運ぶ経絡(けいらく)の機能失調によるもの。 |
上記の4種のどれかだけで起こる病気もありますが、あくまでも症状の原因を探るための視点なので、病気の原因を限定するのではなく複数の視点から見ていくことが大切です。
では、どのようなことが原因(ストレス)で病気が起こっているのでしょうか?
次回は「病気を引き起こす原因」を詳しくみていきましょう。
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