夏は暑邪(しょじゃ)の影響を受けやすい季節
夏バテの症状は、暑邪(しょじゃ)が原因
2023年の凜鍼灸治療院ブログでは「ストレス」について特集しています!
人間がストレスを感じる物理的ストレッサー(暑さ、寒さ、騒音など)のことを、東洋医学では「六淫(ろくいん)」または「六邪(ろくじゃ)」と言います。
六淫とは、一年の気候変化をあらわす六気(ろっき)の異常によって発生する6種類の病因の総称で、風(ふう)、寒(かん)、暑(しょ)、湿(しつ)、燥(そう)、火(か)の6つの病邪に分類されています。
前回(3/10)の寒邪(かんじゃ)に続き、今回は、六気のなかの「暑」の邪気である「暑邪(しょじゃ)」についてみていきましょう!
「暑」の邪気である「暑邪(しょじゃ)」は夏特有のもので、燃え上がる炎のような性質(上昇性)をもち、暑邪の影響を受けると、ほてり、のどの渇き、高熱といった熱中症のような症状が起こります。
暑邪に弱い臓器は「心」と「小腸」と言われています。
「心」が弱ると循環器の機能が低下し、動機や息切れがでやすくなります。
また、「心」は「神(精神)」を意味し、暑邪が体内に侵入するとイライラや不眠などの精神症状も引き起こすと考えられています。
「小腸」が暑邪によって弱ると、栄養素の吸収が悪くなり、食欲不振やだるさなどの夏バテ症状が起こると言われています。
暑邪の代表的な症状には、次のようなものが挙げられます。
特徴 | 症状 |
熱性 | 高熱、顔が赤くなる、もうろうとする、全身のけいれん |
開泄(発散) | 汗が大量にでる |
気と水(津液)の消耗 | 喉の渇き、皮膚の乾燥、脱力感 |
湿邪と結びつく | 手足が重だるさ、食欲不振、悪心、嘔吐、尿が濃く少ない |
暑邪に侵入されたら、まずは体内にたまった熱をさますこと大切です。
大汗で失われた水分やミネラルをしっかり補給しましょうね。
ただし、熱をさましすぎると体が冷えて夏バテ感がでやすくなってしまうので注意しましょう。
次回は六淫の「湿邪(しつじゃ)」についてお伝えします。
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