梅雨時の体調不良は、湿邪(しつじゃ)のせい?
梅雨や台風の季節の下半身の症状は湿邪が原因
2023年の凜鍼灸治療院ブログでは「ストレス」について特集しています!
人間がストレスを感じる物理的ストレッサー(暑さ、寒さ、騒音など)のことを、東洋医学では「六淫(ろくいん)」または「六邪(ろくじゃ)」と言います。
六淫とは、一年の気候変化をあらわす六気(ろっき)の異常によって発生する6種類の病因の総称で、風(ふう)、寒(かん)、暑(しょ)、湿(しつ)、燥(そう)、火(か)の6つの病邪に分類されています。
前回(3/14)の暑邪(しょじゃ)に続き、今回は、六気のなかの「湿」の邪気である「湿邪(しつじゃ)」についてみていきましょう!
湿邪は湿気がもっとも多い時期にあらわれる病邪で、梅雨時や初秋の台風が多い時期は湿邪による体調不良が発生します。
「湿」は水の性質をもっており、濁って粘り気があると考えられているため、体内に侵入すると次のような症状が出ます。
- 尿や便がスッキリ出ない
- 胸のつかえ
- 足のむくみ
- 倦怠感
- 関節の痛み
- 膀胱炎
- 悪心・嘔吐
- 下痢
- 食欲不振
- 手足の冷え
濡れた服が重くなるように、湿邪が体内に入ると全身や手足が重だるくなったり、関節に鈍痛がでやすくなります。
また、湿邪による症状は下半身にでやすく、むくみは顔などの上半身ではなく足などに出やすくなるのも特徴です。
東洋医学では、湿邪に最も侵されやすい内臓を「脾」とよばれる消化器官と考えています。
湿気が多い時期に起こしやすい食欲不振や下痢なども、湿邪によるものと言われています。
湿邪による体調不良を改善するには、まず水分代謝を上げることが大切です。
水分をこまめに補給しつつ、ウォーキングやストレッチなどの軽度な運動で発汗を促しましょう。
また、湿邪で体が冷えてしまうので、冷房や冷たい飲食物は控えるといいでしょう。
アルコール(酒)や甘いもの、フルーツなども体内に「湿(水)」を貯めこんでしますので、湿気が多い時期は控えめにしましょうね。
次回は、空気が乾燥しだす時期に発生する六淫の「燥邪(そうじゃ)」についてお伝えします。
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