体の潤いを奪う「燥邪(そうじゃ)」
秋の肌荒れは「燥」の邪気が原因
2023年の凜鍼灸治療院ブログでは「ストレス」について特集しています!
人間がストレスを感じる物理的ストレッサー(暑さ、寒さ、騒音など)のことを、東洋医学では「六淫(ろくいん)」または「六邪(ろくじゃ)」と言います。
六淫とは、一年の気候変化をあらわす六気(ろっき)の異常によって発生する6種類の病因の総称で、風(ふう)、寒(かん)、暑(しょ)、湿(しつ)、燥(そう)、火(か)の6つの病邪に分類されています。
前回(3/17)の湿邪(しつじゃ)に続き、今回は、六気のなかの「燥」の邪気である「燥邪(そうじゃ)」についてみていきましょう!
秋になると肌や髪の乾燥が気になりませんか?
空気が乾く時期に多い病邪を「燥邪(そうじゃ)」といい、体の潤いを失わせます。
そのため、口や鼻の粘膜が乾いたり、肌や髪の毛の潤いがなくなってしまいます。
また、燥邪が体内に侵入すると「肺」の働きを低下させてしまうため、空咳や喘息などの症状がでることもあります。
- 鼻、口、喉の乾燥
- 皮膚のかさつき
- 毛髪のぱさつき
- 空咳
- 喘息
- 喉、胸の痛み
- 血痰
- 目の充血
このように、燥邪が体内に侵入すると肺(呼吸器)が侵され免疫力(抵抗力)にも影響がでやすくなります。
また、乾燥は美容面にも大きく影響を与えるため、肌のかさつき、毛髪のぱさつきなどが影響し、見た目の年齢が上がってしまいます。
空気が乾燥しやすい秋は、うがいや加湿、マスク着用などで呼吸器を燥邪から守りましょうね。
食べ物では、季節の果物やキノコ類などで体に潤いを与えることが効果的です。
次回は六淫のなかの「火邪(かじゃ)」についてみていきましょう!
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