食事の乱れが起こす体調不良

過食、少食、偏食が病気の原因に!
2023年の凜鍼灸治療院の健康ブログは、「ストレス」について特集しています。
東洋医学(中医学)では、病気の原因を次の2つに分けて考えています。
- 外感(がいかん):体の外から襲われる病因
- 内傷(ないしょう):体の内側から脅かす病因
前回(5/14七情)に続き、今回は内傷のなかでも、食事の仕方や食べ物が病因となる「飲食不調」についてみていきましょう。
生活習慣のなかでも、特に病気の原因となりやすいのが「食生活の乱れ」です。
食生活の乱れとしては、少食、過食、偏食があげられ、それぞれを合わせて次のように呼ばれています。
- 飢飽失常(きほうしつじょう):少食、過食
- 飲食不潔(いんしょくふけつ):偏食、腐ったものを食べる
食事の量が少なすぎると栄養失調となり、体の抵抗力が低下してしまいます。
反対に、食事の量や回数が多すぎてしまうと、内臓に負担がかかり消化不良などさまざまな病気を引き起こしてしまいます。
また、偏食も健康を損ねる原因のひとつです。
甘いものや味の濃いもの、脂っこいものなどを摂りすぎると、消化機能が低下し、病気の原因となります。
また、冷たいものや生ものの摂りすぎは腹部を冷やし、腹痛や下痢を引き起こし、辛いものや熱いものの摂りすぎは、口の渇きや便秘などの症状を招く原因となります。
少食 | 気・血の不足 | 抵抗力の低下 |
過食 | 内臓に負担、気・血の滞り | 消化不良、さまざまな病気の原因になる |
偏食(甘いもの/脂っこいもの) | 消化機能の低下 | |
偏食(冷たいもの/生もの) | 腹痛、下痢 | |
偏食(辛いもの/熱いもの) | 口の渇き、便秘 |
食生活の乱れからくる体調不良を起こさないようにするには、栄養のバランスを考えた食事、食材や料理法に偏りがない食事などを考え、さまざまなものをバランスよく適量に摂取するように心がけましょうね。
次回は、内傷のなかの「労逸(ろういつ)」についてみていきましょう。
今回も最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
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