急な痛みへの対処法について
急な痛みへの対処法について
凜鍼灸治療院12月のブログは「腰痛」をテーマに特集しています。
2021年も残りわずかとなり、寒さもどんどん厳しくなってきました。
前回お伝えしたように、冬の寒い時期は「ぎっくり腰(急性腰痛症)」を起こしやすくなります。
そこで今回は、万が一、ぎっくり腰が起こってしまった時の対処法についてご紹介します。
基本的に、急に強い痛みが起こった場合(発症直後)の応急処置は「RICE処置」が有効といわれています。
- Rest(安静):痛みが出たら、まず安静に保つことが大切。
- Icing(冷却):患部を氷や氷水で冷やすことで、体温が下がり、患部の毛細血管が収縮して、腫れや痛みを軽減する。
- Compression(圧迫):患部にテーピングや包帯などを巻いて圧迫固定し、腫れや内出血を最小限に抑える。
- Elevation(挙上):患部を心臓より高い位置で保ち、内出血や晴れを抑える。
ぎっくり腰を起こした時は、まずは一番痛みが少ない姿勢になり安静(Rest)にすることが大切です。
下記のような腰に負担がかからない楽な姿勢を取りましょう。
- 膝を軽く曲げて横向きに寝る
- あおむけに寝て、膝を軽く曲げて膝の下にクッションを入れて寝る
- あおむけに寝て、低めの台に両脚を乗せて寝る
そして、ぎっくり腰発症直後の処置として一番大切なのが、患部を冷やすこと(Icing)です。
「腰痛」と聞くと「患部をよく温める」ことを思い浮かぶ人が多いですが、発症直後は患部に熱感が出ているので必ず患部は冷やしましょう。
具体的な冷やし方としては、氷をビニール袋や氷のうに入れて患部にあて、10〜20分ほど冷やします。これを何度か繰り返して行います。
冷やしすぎると凍傷を起こすので、市販の保冷剤などの使用には注意しましょう。
ぎっくり腰を起こしてから2〜3日経過し痛みが和らいできたら、動かせる部分は積極的に動かしましょう。
安静にしすぎてしまうと、腰痛と関係が深い背筋が弱ってしまい、回復を遅らせてしまいます。
まずはハイハイの姿勢である四つん這いからはじめて、多少の痛みを我慢しながら少しずつ動かしていきましょう。
ぎっくり腰は、とても再発しやすい疾患と言われています。
再発防止のためにも、以下のようなことに注意しながら日常生活をおくるように心がけましょう。
- 腰に負担がかかる無理な姿勢をとらない
- ストレスを軽減する
- 肥満にならないような食生活をする
- 適度な運動やストレッチをする
年末の大掃除で無理な姿勢をとり、ぎっくり腰になって新年寝たきりにならないように今から注意しましょうね。
次回は「東洋医学からみた腰痛とは」についてお伝えします。
本日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
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