花粉による顔のむくみ

花粉による顔のむくみ、要注意です。
朝起きて、顔を洗い、鏡に映る自分の顔をみたら、顔がパンパンにむくんでいる。
そんな経験をした人、多いと思います。
1日の始まりにパンパンにむくんだ自分の顔をみて、最近の生活習慣を振り返り、そして反省。
お酒を飲みすぎたのかな?
味の濃い食事ばかりだったかな?
夜更かし気味だったかな?
と、心当たりが多すぎて、結局、原因は分からないまま。
生活習慣はちゃんとしているのに、最近になって顔がむくんできた、という人もいることでしょう。
2020年からはじまった新型コロナウイルスの影響で、私たちは日常的にマスクを着けた生活をせざるを得ない状況が続いています。
新型コロナウイルスの他にも、12月上旬から始まり2月上旬あたりまではインフルエンザウイルスも流行します。
そしていよいよ、春先にはスギやヒノキの花粉が猛威を振るう季節です。
現在、日本人の約25%が花粉症を患っていると言われています。
花粉による目のかゆみ、とまらない鼻水、鼻づまりによる息苦しさ。
そんな花粉の時期の顔を思い出して下さい。
あなたの顔、むくんでいませんか?
春先の顔のむくみは、花粉が引き起こしている可能性がありますよ。
花粉による不快な症状に加えて、さらに顔のむくみ。
ストレスがまたひとつ増えてしまいますね。
なぜ花粉で顔がむくむのか?
そもそも、むくみってどんな状態?
花粉症ってなに?
今年の花粉は、目や鼻の症状にプラスして、顔のむくみケアも心がけましょう。
花粉による顔のむくみ。
多くの日本人が悩まされるスギ花粉やヒノキ花粉は、2月から4月の春先にピークをむかえます。
花粉症とは、花粉を吸い込むことにより引き起こされる季節性アレルギー性鼻炎のことをいいます。
花粉症の主な症状は次の通りです。
- 目のかゆみ
- 連続したくしゃみ
- 水のようにサラサラした鼻水
- 鼻づまり
その他にも、頭痛や倦怠感、不眠や集中力の低下なども出てきます。
そして特に気を遣いたいのが顔のむくみ。
花粉症とは、花粉が体内に入ることで引き起こされるアレルギー反応です。
花粉が体内に入ると、花粉を異物と判断し、それを排除するために抗体をつくります。
この抗体をIgE抗体といい、目や鼻の粘膜にある肥満細胞と結合します。
スギやヒノキなどの花粉がIgE抗体と結合した肥満細胞に付着することでスイッチが入り、脂肪細胞からヒスタミンという化学伝達物質が大量に放出されます。
このヒスタミンが、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどを引き起こす原因となります。
これらの症状が悪化し炎症が起こると、症状を緩和しようと血管の外に白血球が出やすくなり、顔全体や目の周りがむくみやすい状態になります。
連続したくしゃみや鼻水、目のかゆみの他に顔のむくみが出てきたら、花粉症が悪化しているサインかもしれませんよ。
東洋医学からみた花粉症
春先にピークを迎えるスギやヒノキによる花粉症。
日本人の約25%が花粉症を患っていると言われています。
人間に有害な物質が侵入したときに、それらを排除しようとする免疫反応があります。
この反応は生体防御にとても重要な働きですが、それが特定の物質(アレルゲン)に対して過剰な反応を起こすと、アレルギー性疾患として辛い症状が出てきます。
症状が鼻に出ればアレルギー性鼻炎、皮膚に出た場合はアレルギー性皮膚炎となります。
では、東洋医学ではこのようなアレルギー反応をどのように考えているのでしょうか。
東洋医学では、主に次の二つの考え方があります。
- 水毒症によるもの。
- 外邪(風邪)の侵入によるもの。
ひとつ目の考え方である水毒症とは、気・血・水のなかの「水」が体内に必要以上に溜まった状態を言います。冷えや、むくみなどが代表的な症状です。
花粉により水様の鼻水が大量に出ることから、水毒症として捉えることがあります。
ふたつ目の考え方である外邪の侵入とは、外部から原因が侵入して病気を引き起こすことです。
外部から病気が侵入することを外因と言い外部の環境変化も含まれています。
外邪は六淫の邪(ろくいんのじゃ)とも言われ、風邪(ふうじゃ)、寒邪(かんじゃ)、暑邪(しょじゃ)、湿邪(しつじゃ)、燥邪(そうじゃ)、火邪(かじゃ)の6つに分けられます。
春先に飛ばされてくる花粉は、この外邪に属していると考えられています。
6つの外邪のなかでも、花粉症で引き起こされる症状とよく似た状態になるのが風邪です。
風邪(ふうじゃ)が侵入すると、寒気、発熱、発汗、頭痛、めまいやふらつき、鼻水や鼻づまり、喉の痛み、咳などの症状が挙げられます。
風邪は軽く高く舞う性質があるため、上半身に症状を引き起こすと考えられています。
次回は「花粉症の薬は眠くなるのであまり飲みたくない」という方でも、手軽にできるツボ療法についてお伝えします。
花粉症へのおすすめツボ療法
日本人の約25%の人が春先に苦しんでいる花粉症。
病院で薬を処方してもらっている方も多いと思いますが、どうしても薬を飲むと眠気や集中力が低下しますよね。
アレルギー性鼻炎薬は、体内でアレルギー反応を引き起こすヒスタミンを抑える作用がある抗ヒスタミン剤です。
ヒスタミンは鼻ではアレルギー反応を起こしますが、脳では日中眠くならないようにする作用や、学習能力を高める作用があります。
アレルギー性鼻炎薬を飲むことにより鼻で起こっているアレルギー反応は収まりますが、脳でのヒスタミンの働きを低下させてしまうので、日中の眠気や集中力の低下に繋がります。
現在は眠くなりにくい薬も多く出ていますが、薬以外でも辛いアレルギー症状を抑えたいという方のために、東洋医学のツボ療法をふたつご紹介します。

まずは合谷(ごうこく)というツボです。
合谷は、手の甲を上にして、親指と人差し指の骨が交差した部分から人差し指へ向かって押していき、痛みを感じるくぼみです。
合谷は、目の疲れや頭痛、鼻づまりに良いとされています。
また、気分の落ち込みや集中力が続かない、イライラする時などにも効果的です。
片方の手の人差し指と親指ではさんで適度な力でマッサージしましょう。
もう一つは鼻通(びつう)というツボです。
このツボは、鼻水や鼻づまりだけではなく、くしゃみなど鼻に関係するすべての症状を和らげるのに効果的です。
小鼻のカーブが始まる部分にあるので、鼻をはさむようにしてやや痛みを感じるくらいび強さで押すと効果的です。
その他にも辛い花粉症へのツボがいくつかありますので、ご来院の際には詳しく説明いたします。
お気軽にご相談くださいね。