自律神経が作り出す緊張状態

凜鍼灸治療院の健康ブログのテーマは「緊張」です。

交感神経の緊張で起こるストレス反応

春は多くの人が新しい環境、新しい人間関係が始まる季節ですね。

慣れない環境での緊張は、人の体に様々な反応を引き起こします。

前回(4/13)お伝えしたように、人は何かを見たり、聞いたりした情報を脳の扁桃体で「自分の命にかかわる事か」を判断し、扁桃体が「不快」と判断すると、視床下部が刺激され、副腎皮質からストレスホルモン(コルチゾール)を分泌して身体に様々なストレス反応を起こします。

主なストレス反応は、次のような症状が挙げられます。

  • 頭痛
  • 胃痛
  • 発汗(冷や汗)
  • 赤面
  • 動悸
  • 手足のしびれ
  • 喉の渇き
  • 頻尿
  • 吐き気

上記のような症状は、自律神経のバランスが関わっていると考えられています。

普段は自律神経(交感神経・副交感神経)が適度にバランスを保っていますが、緊張を感じると視床下部から分泌されるストレスホルモン(コルチゾール)により自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位になります。

このように交感神経が優位になった結果、血圧や心拍の上昇筋肉の緊張が起こり、それに伴って手足の震え動悸、発汗(冷や汗)や吐き気などの症状が現れます。

このような反応を「情動反応(戦うか逃げるか反応)」と言います。

ストレスで胃が痛くなる原因

緊張ストレスを感じると「胃が痛くなる」という方が多くいらっしゃいます。

これもストレスホルモンであるコルチゾール」が過剰に分泌されたことにより、胃の働きが悪くなり、胃酸が多く分泌された結果、胃粘膜が刺激され胃痛胃もたれ逆流性食道炎などの症状を引き起こすと言われています。

緊張によるストレス反応には、内臓の反応の他に「筋肉の緊張」も起こります。

次回は「緊張と肩こりの関係性」についてお伝えします!

本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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