浮腫(むくみ)を起こす原因と種類について

運動不足、塩分やアルコールを摂りすぎていませんか?
9月の凜鍼灸治療院ブログでは、みなさまがよく経験されている「浮腫(むくみ)」について特集しています。
前回(9/13掲載)お伝えしましたが、浮腫(むくみ)とは「体液のバランス(浸透圧)が崩れ、組織と細胞の間に余分な水分が以上に増加・貯留した状態」を指します。
ではなぜ、体液のバランスが崩れて浮腫(むくみ)が起こるのでしょうか?
浮腫(むくみ)を起こす原因の多くが血液循環の悪化と言われています。
特に浮腫(むくみ)を起こしやすい下半身(脚)は心臓より下にあるため重力の影響で血液が心臓に戻りづらいため、ふくらはぎの筋ポンプ作用と静脈の逆流防止弁の働きのおかげで血液を心臓へと戻しています。
しかし、長時間の立ち仕事や座ったままのデスクワークなど、あまり体を動かさないでいるとふくらはぎの筋ポンプが正常に働かなくなり、脚の血液循環が悪くなることで浮腫(むくみ)が発生します。このようなことから、ふくらはぎは第2の心臓と呼ばれています。
また、女性はスタイルをよくみせるガードルなどの窮屈な下着を身につけることでも血液循環を悪化させ浮腫(むくみ)を発生させやすくします。
浮腫(むくみ)の原因には、一過性の浮腫と慢性浮腫の2種類があります。
それぞれの原因についてみていきましょう。
種類 | 原因 |
一過性の浮腫 | 血液循環の悪化、運動不足による筋力低下、アルコール摂取、塩分摂取量過多、 水分の過剰摂取、ホルモンバランス、ストレス |
慢性浮腫 | 心臓、腎臓、肝臓の障害、食事の偏りによる栄養失調、下肢静脈瘤、リンパ切除 |
一過性の浮腫で血液循環の悪化の次に多いのが、塩分の摂りすぎによるむくみです。
人間の体には塩分濃度を一定に保つ働きがあり、塩分を過剰に摂取すると体内の塩分濃度を薄めようとするため体内に水分を溜め込んでしまいむくみを引き起こします。
そして、アルコール摂取も一過性のむくみの原因となります。
血中アルコール濃度が高くなると血管が拡張し、血管から水分が漏れ出してしまいます。
また、女性の場合はホルモンバランスが原因でもむくみを引き起こしてしまいます。
この女性特有のむくみについては、また詳しく説明していきます。
一過性の浮腫(むくみ)は塩分やアルコールを控え、ゆっくり休み、ストレッチで筋肉を伸ばすことで、長くても数日で改善されます。
そして何より怖いのが、慢性の浮腫です。
慢性的にむくみが起こっている原因には、心臓や腎臓、肝臓といった臓器の病気が疑われます。
慢性浮腫は一過性の浮腫とは違い、数日では治らず、むくんでいる部位を指で押すと、指の跡がくっきり残るのが特徴です。
慢性的に起こっている浮腫(むくみ)には、どのような病気が隠れているのでしょうか?
次回は「本当は怖い!慢性の浮腫(むくみ)」について説明していきます。
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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