女性はなぜ、浮腫(むくみ)を起こしやすいのか?
女性特有の浮腫は、ホルモンバランスが原因?!
9月の凜鍼灸治療院ブログは「浮腫(むくみ)」を特集しています。
浮腫(むくみ)とは「体液のバランス(浸透圧)が崩れ、組織と細胞の間に余分な水分が以上に増加・貯留した状態」を指し、数日で改善される一過性の浮腫と、大きな病気が隠れている慢性浮腫とがあります。
みなさんが一度は経験したことのある浮腫(むくみ)としては、次のような症状が代表的ですね。
- 夕方になると足首に靴下の跡がくっきり残る
- お酒を飲んだ翌日は顔やまぶたがパンパンになる
- 手がむくんで指輪が抜けない
上記のような症状は、主に長時間同じ姿勢をとること(立位や座位)による血液循環の悪化、飲酒による血中アルコール濃度の上昇、塩分摂取の過多、加齢などによる筋力低下などがあげられます。
これら一過性の浮腫の中には、女性特有の浮腫(むくみ)もあります。
女性特有の浮腫(むくみ)には、月経(生理)時に起こるむくみがあります。
女性の月経(生理)時には、女性ホルモン(黄体ホルモン)の分泌により浮腫(むくみ)を発症させると言われています。
生理前に起こるむくみの原因は、主に黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が活発になるからと言われています。
黄体ホルモンは排卵後から分泌量が増加し、子宮に栄養を与えることで着床の準備を整えるホルモンです。
しかし、分泌量が増えるとで体内に水分を溜め込みやすくなり、浮腫(むくみ)が発生してしまいます。
そのため、生理前はいつもと同じ水分量を飲んでいたもむくみやすくなります。
また、年齢(加齢)とともに女性ホルモンは減少してしまうため、ホルモンのバランスが乱れ浮腫(むくみ)を起こしやすくなるとも言われています。
そして生理が始まると黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量は徐々に減少します。
黄体ホルモンの分泌量が減ることにより、自律神経が乱れて不安定になるため、血流の調整機能が低下することで浮腫(むくみ)が起こると考えられています。
一般的に黄体ホルモンによる浮腫(むくみ)は生理前だけと考えられており、生理中や生理後などの浮腫(むくみ)は自律神経の乱れによる状態が継続している可能性が高いと言われています。
このように、女性は男性とくらべて浮腫(むくみ)が発症しやすい体なのです。
では、東洋医学(中医学)では「浮腫(むくみ)」をどのように考えているのでしょうか?
次回は「東洋医学からみる浮腫」について解説していきます。
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
ご予約受付〈30日前〜30分前まで〉
ご予約前にお読み下さい。→