春は「風」が体調不良を引き起こす!

季節ごとに変化する体調不良
東洋医学では、人間は自然環境のなかで生き、自然の一部であると考えられています。
そのため、身体(体内)の環境を自然の変化に順応させて、健康を保っていると考えます。
つまり、季節の変化や気候を考慮した養生が大切となります。
東洋医学で考える自然界は、陽盛(ようせい)から陰盛(いんせい)を繰り返し、陰陽のバランスを保っています。
- 陽盛(ようせい):陽気が最も盛んな時期(真夏)
- 陰盛(いんせい):陰気がもっとも盛んな時期(真冬)
人間も春から夏に向けて活発的になり、秋から冬にかけて沈静化し、だんだんと休息期にはいっていきます。
このように、人間の身体は陽と陰の特性に合わせて変化すると考えられています。
春は上半身の不調に要注意!
東洋医学では、春は「風(ふう)」の季節と言われており、吹き荒れる風(かぜ)が体調不良を起こす原因と考えられています。
春に吹き荒れる「風(ふう)」のことを「風邪(ふうじゃ)」とよび、春の辛いスギ花粉やホコリ、黄砂なども、身体を刺激する風邪(ふうじゃ)です。
また、風邪(ふうじゃ)は上半身の不調を引き起こす特徴があり、頭痛やめまい、顔のほてり、のぼせ、不眠、気逆(きぎゃく)などの症状が出やすくなります。*気逆(きぎゃく):些細なことでカーッとなる症状
春の養生ポイントは「肝」ケア!
春は「風邪(ふうじゃ)」による体調不良の他に、中医学的な内蔵分類(五行色体表)からみて「肝(かん)」に負担がかかりやすい季節とも考えられています。
「肝」の機能が低下すると、目の不調(ぼやけ、かすみ、眼精疲労)やイライラ感や憂鬱な気分を引き起こしやすくなります。
肝には「気(体内を流れるエネルギー)」を巡らせる働きがあるので、気の巡りを促進し、肝を補助する作用がある食材を積極的に摂って養生するのがよいとされています。
- 柑橘類
- イチゴ
- たけのこ
- 香り野菜(春菊、三つ葉など)
- 蕎麦
- だいこん
とくに春が旬のイチゴの酸味は「肝」を養うオススメ食材ですので、積極的に食べましょうね。
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