代謝異常が及ぼす体調不良
代謝異常が原因で作られる異常代謝物質とは
2023年の凜鍼灸治療院の健康ブログでは、「ストレス」について特集しています。
東洋医学では、病気の原因を体の外側にある「外感」と、体の内側にある「内傷」とに分けて考えます。
今回は、内傷である「代謝異常」による体調不良についてみていきましょう。
東洋医学(中医学)では、人間の活動は「気・血・水(津液)」の正常な循環と新陳代謝によって支えられていると考えられています。
しかし、外感や内傷などにより臓器や循環器が正常に機能しなくなると、体内に異常な代謝物質が作られてしまいます。
この異常代謝物質がさらに新たな病因になっていくのが「代謝異常」です。
〈異常代謝物質〉 | 〈原因〉 | 〈症状〉 |
瘀血(おけつ) | 「血」の流れが滞る | 肩こり、頭痛、生理痛など |
痰湿(たんしつ) | 「水(津液)」が滞る | むくみ、めまい、吐き気、痰など |
気滞(きたい) | 七情が原因で「気」が滞る | 不安感、イライラ、怒りっぽさ、憂鬱など |
食滞(しょくたい) | 食べ過ぎにより食物の「気」が滞る | 胃部膨満感、吐き気、嘔吐、ゲップ、便秘、下痢など |
これまでお伝えしてきたように、東洋医学(中医学)でも、季節や気候(気圧)変動などの物理的ストレッサーにより体の外側が原因で体調を崩す「外感」と、精神的ストレッサー(感情の変化・変動)が原因で体の内側から体調を脅かす「内傷」によって病気が起こると考えられています。
体の外側、体の内側の両方からのストレスをバランスよく解消して、病気にならないように気をつけたいですね。
次回からは、現代人の多くが抱えるストレスについて詳しくみていきましょう!
本日も最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
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