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秋の土用がはじまりました。
9月〜10月は1年の中でも朝晩の寒暖差が大きく、自律神経が乱れ、体調不良を起こす人が多くなる季節です。いよいよ10月20日から、約18日間の秋の土用が始まりました。いよいよ10月20日から、約18日間の秋の土用が始まりました。今回は、土用の時期に機能低下を起こしやすくなる「脾胃」についてみていきましょう。
季節の変わり目、土用とは。
東洋医学では、季節を5つに分けて考えており(五季)、夏と秋の間に「長夏」という季節の変わり目の時期があります。この長夏のことを「土用」とも呼び、五行説による自然界の5つの要素(木・火・土・金・水)の中で、特に「土」のエネルギー(土気)が強くなる時期です。
季節の変わり目の体調不良
10月に入り「季節の変わり目は、体調が悪い。」と、ご来院される方が増えてくる季節となりました。なぜ季節の変わり目は体調を崩しやすいのでしょうか?季節の変わり目とは、いつ頃のことをいうのでしょうか?
陰液を補うことを、滋陰といいます。
秋口に体調を崩す秋バテ。東洋医学では、人体の主要な3つの構成物質気、血、水のうち、気と水(津液)が不足して起こる「気陰両虚」を秋バテと考えます。夏の暑さで体内の必要な水分が不足してしまい、体に潤いがなくなってしまった陰虚タイプさんは、潤いと体を冷やす力を補う必要があります。体内に必要な陰液を補うことを滋陰と言います。
陰液不足の陰虚タイプさん
梅雨時から真夏に体調不良を起こす夏バテと違い、秋口に体調を崩すタイプの人は「秋バテ」といえるでしょう。東洋医学では、秋口に起こす体調不良のことを「気陰両虚」といいます。夏の暑い間に人体のエネルギーである「気」が消耗する気虚と、体内の熱を冷ます「陰液」が不足する陰虚が出ている状態のことをいいます。
気を補う方法を、補気といいます。
夏は暑さにより、汗と一緒に「気」も出ていき、疲れやすく、元気も出耗してしまった気虚タイプさんは、気を補う必要があります。気を補うことを、東洋医学では「補気(ほき)」または「益気(えっき)」と呼びます。
秋口に疲れが出る気陰両虚タイプさん
9月は夏の疲れが出やすい時期です。夏の間は元気よく過ごしていた人でも、気温が下がり、秋になるとガクッと体調を崩す人がいらっしゃいます。このように、秋口に体調不良を起こす人(秋バテ)を東洋医学では「気陰両虚(きいんりょうきょ)」といいます。